愛媛県新居浜市、25歳、男性、石川さんから、再度メールをいただきました。
反論例に取り上げたニュース。
正直、これは情報が足り無すぎて何とも言えません。
もしかしたらその相手の「乗用車」は2t近いクルマ、町中でよく見かける車種で言うならLSやアルファードだったかも知れません。
もしそうなら、力士と子供が相撲を取るようなモノ。コンパビリティから言って問題ありすぎです。軽でなくとも、ヴィッツでだってただでは済まないでしょう。
私から言わせれば、このように「走らない、曲がらない、止まらない」という重すぎる「乗用車」の扱いを考えて欲しいとさえ思います。
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さて。
今回は、もし私ならどうなるかと言うことに的を絞ってお話しさせて頂きます。
なお、私の大前提として
「軽であれ登録車であれ、ハナから車両本体に割く予算は5~20万円であり安い中古車しか買えない」
「年間3万円の税負担増を小銭といえるほど裕福ではない」
と言うことを言わせて頂くとします。
そもそも軽に乗るような人間に、3万円を小銭といえるような金持ちはいません!!
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確かに、昔の軽は登録車に比べて安全性に難があったのは事実だろう。
しかしながら今(いわゆる新規格)は登録車と同じ安全基準になっている。
こんな話をしておきながら何だが、私は今し方新規格の軽中古車を買ったところだ。
金銭的な面で言わせて頂くと、車検が1年半残っていて10万円にもならないような物件だ。
しかも可能な限り出費を削らなければならないので、4ナンバー車を選んでいる。
このことから、あなたのいう「中古車を選べ」という話は根底から覆る。
10万円しか予算がないのなら、10万円で買える軽を探すだけである。
もちろん、私自身も昨今の軽中古車の異常な値上がりからスターレットやマーチなどのBセグメントはもちろんのこと、カローラやカリーナ、ランサーにファミリアと言ったCセグメント、場合によってはマークⅡのようなDセグメントさえも検討した。
確かに車両「本体」価格は安い(車種によっては装備の差も考慮すると割安とさえいえる)し、個人的にパワー、燃費、サイズなどでCセグメントが一番バランスがとれているだろうと感じているからだ。しかもロードスターやセリカ、シルビアのように趣味性の高い車種だって割とたやすく選べる。
しかし如何せん税金が高すぎて、結果とても買えるような代物ではなくなってしまうのだ。
生活必需品としての要素が強いCセグメント以下の車両に掛かる税負担額自体がそもそもおかしいのだ。
軽の税金が安いのではない。登録車の税金が高すぎるのだ。
だからこそ装備山盛りで、それこそ価格も装備もカローラ並みという軽が各車から出そろうのである。
いわゆるガラパゴス化であるが、ケータイと違ってこればかりは登録車の税制を見直さなければどうにもならない。
それに、もし「危険だから」と軽を庶民から奪えばどうなるだろう。
まさかそう易々と登録車に乗ってくれるとお思いなのだろうか?
そんなバカな話があるわけない。
「もっと危険」な原チャリに乗ることを「強いられる」だけだ。
もし「万が一を考えて軽を捨てろ」と言うのならば、まずはそういう人たちがせめてカローラくらいには乗れるようにしなければならない。
極端な言い方をすれば、Cセグメントの税金を高くても1万円にまで下げろと言うことである。
その程度にまで下がれば、さすがに多くの軽ユーザーはCセグメント車の購入を現実的に捕らえられるだろう。
しかし現状のように3万円代後半と言われてしまうと、元々そのようなクルマに乗る人たちにとっては年に4万円なんてのは過重な負担なのでその過重な負担を敬遠して軽に乗ってしまうことになる。
意志云々と言うが、さすがに数万円単位で変わってしまうとなればボクサーの如き鋼の意志でもなければ揺らいでしまう。
あるいは、軽の安全基準をより厳格にすることだ。
これならメーカーは開発に苦慮するにしても一般ユーザーには影響を与えない。
ちなみに、軽規格が無くなることによってメーカーに与える影響は正直スズキでさえさほど大きくないような気がする。
それこそ、これまで軽として売られていた各車はそのバックボーンを武器に良質なコンパクトカーとして成長を続ける道をたどることだろう。
それに売れているかどうかは別として、スズキだってエスクードやキザシのような本格的登録車を作る技術はあるのだから。
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「無い袖は振れぬ」
安全のためとは言え、そのコストを払うだけの余裕はどこにもない。まして毎年かかる税金ともなればなおさらだ。
行き着くところは結局ここなんじゃないかと思います。
軽の優遇云々を言う人に、もう一度これだけは曲げずに言いたい。
「軽の税金が安いのではない。クルマが贅沢品だった時代に決められた、登録車の税金がイカレたくらいに高すぎるのだ!」と。
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p.s.
http://www.t-ken.jp/diary/20120124/
こちらの記事に関して。
私はいわゆる「二次元の住人」として、東京都青少年保護育成条例ほか類似する規制に強く反発しております。
その件に関しては、ささやかでありますがここに感謝の意を表させて頂きます。
2012年05月27日