区内中学校の行事に参加して
誰かは知らないが、スーツ姿の人間が、途中から来て、学校行事に参加している。果たして、この人は誰なのだろう。
議員というのは、自分で思っているほど知られていないが、そんなこと無いと否定するほど無名でもない。
本日、とある中学校にて、
「失礼ですが、どなた様でしょうか」
とPTAのお父さん方に改めて聞かれて、ドキッとした。
「御挨拶遅れました。江戸川区議会議員の田中けんと申します」
(一応、五期も経験しているのですが・・・・・・・)
その後私は、なぜ自ら名乗らなかったのかも含め、本音トークを始めた。
「この行事には、これまでずっと参加していました。しかし、ほぼ年一回の参加でして、昔からいらっしゃる方は、私のことをご存じだと思いますが、新しいPTAの方や新任の先生方はご存じないと思います。そんなとき、こちらから名刺を出してあいさつした方が良いのか、悪いのか、判断に迷うこともあるのです。かつてたまたまその時に発行していた自分の区政報告書もつけてあいさつして回ったところ、『営業してんじゃねーぞ』と区民から注文をつけられたこともありました。その場の空気を読んで、さりげなくあいさつするように心がけていると、こうなってしまうのです」
政治家とは、呼ばれなくても出席するぐらいの勢いが無いとダメだとは言われます。そのぐらい勢いある政治家も多いのは事実ですが、実際は、周りを見て、空気を読んで、区民の嫌味の1つや2つも我慢して、気を遣いながら、各種行事に顔出しする場合もあるのです。
多少張り切りすぎて、「何だこいつ」と反感を覚えることもありましょうが、名乗らなければ、判らないのもまた地方議員の実態でもありますので、その点は、どうぞ大目に見ていただけると幸いです。
2013年05月03日