自民党の共産党
ほぼ全員の区議会議員が集まって行われた勉強会でのこと、講師の先生に質問する時間がきた。そこで、ある議員さんが、発言の冒頭で自分のことを「私は自民党の中の共産党と呼ばれている」と自己紹介した。
つまり、これは自民党にありながら、自民党らしくない発言をする者として、半分自分を卑下し、かつ半分自分の個性を誇りつつ、個性的な私の(時に失礼な)意見に対して、暗に事前の許容を求める意味があったのだろうと思う。
しかし、この発言は何を言いたいのか、その意味はニュアンスとして通じても、決して公の席で使っても良い、誉められた言葉ではない。まずは共産党に対して失礼である。本日、そのような発言があったものだから、共産党の議員から、「自民党の共産党とはどういうことなのか」との反発が出てくるのも当然だと思った。
まったくもって失礼な議員である。
ただし、過去において私も同様な言葉の使い方を全くしなかったわけではない。ある特定の自治体をイメージして、「東京のチベット」という言い方を私自身もしたなとすぐに思い出した。
具体的なイメージをした自治体に対しても、チベットに対しても失礼したとお詫びしたい。
今では気をつけてそのような発言はしないのだが、公の場であろうが、私的な場であろうが、対象物を何かに喩えるときは、肯定的な意味で使う場合は良いが、否定的な意味で使うことは極力避けたい。
それがたとえ自虐的に、自分で自分を卑下するつもりで言っているとしても、否定的に喩えられた、もう一方の立場も考えて、失礼なきよう、しかしわかりやすく話をしなければならないと、思った次第である。
「他山の石」となるべき事柄ですね。
ただし、相手を批判し、喧嘩を売っている場合は、話が別です。
わかりやすい例文としては、「~は、北朝鮮のようなところですね」のような使い方です。
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2009年02月17日