田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

t_ken

日刊田中けん

富士山に登って

 世界遺産に登録されたからという理由ではないのですが、7月1日(月)から富士山に登ってきました。
 普段、運動をしない私ですが、旅先では軽登山を始め、そこそこ身体を動かします。


 今回は、私の体験を通じて知り得たことを書きます。


①登山には時間がかかる。
 事前の調べでは、5合目から8合目まで3時間から4時間ぐらいと書いてあります。
 しかし、実際に私が登ってかかった時間は、11時から登り始めて、本8合目に到着したのが、21時でした。実に10時間もかかってしまったのです。
 恥ずかしながら、私の場合、登るスピードが異常に遅いのです。最後の方では、5メートル進んでは休み、5メートル進んでは休みの連続で登りました。
 私ほど遅い人はまずいないので、参考にはならないでしょうが、それでもガイドブックや他人のデータなどは、あくまでも参考値として記憶して、計画を建てた方が良いのだと思い知りました。


 実際、19時過ぎからあたりは暗くなって、20時過ぎは真っ暗の中を歩きました。
 翌朝、ご来光を見ようと思っていたので、ヘッドランプは持っていったので、夜道を歩くことに何ら問題は無かったのですが、予約していた宿に迷惑をかけられないという思いを抱いて、必死に登っていました。


 7合目ぐらいで、このペースではとても18時頃には宿に到着できないと悟ったので、事前に宿に電話したところ、宿は24時間営業で、夕食もいつでも食べられるとのことでした。
 それを聞いていたので、大きな心配はなかったのですが、「ハーハーゼーゼー」言いながら、登る私の姿を見て、何人もの登山者が、私に声をかけてくれました。


 8合目では、本当に苦しくて「オェー」っと吐きそうになったのですが、昼食に何も食べていないせいか、吐く物もありませんでした。
 その時、近くにいた登山者が、背中をさすってくれたり、貴重な酸素を私に貸してくれたりしました。人の情けが、とても嬉しかったです。
 その人はご丁寧にも、私が泊まる宿の先まで歩くようだったので、私の名前をお伝えして、宿に連絡してくれるとのことでした。
 本当に何から何までありがたかったです。


 これまでの私は、軽登山を何度も経験してきましたが、こんな夜遅くまで歩いた経験はありませんでした。だいたい長くても5時間程度の日帰り登山でしたから、それほど辛い経験は少なかったのです。
 しかし、登る距離が長くなれば長くなるほど、一般的な人が登れる時間と、私のような遅い人が登る時間とのギャップが大きくなります。
 これをもっと考慮していれば、朝4時から登る位の事をしていても良かったのかと思います。
 余裕をかまして、11時からの登山では、私にとっては遅すぎるスタートでした。


②富士山は寒い。
 6月、あれだけ暑かった東京の気温をそのままに富士山を登ろうとしたら、確実に凍えます。
 当初、富士山とは言え、夏なのだからダウンジャケットまではいらないだろうと考えていたのですが、どうせ車で行くのだし、邪魔になるわけでもないので、とりあえず車に入れていこうと、持っていきました。それが後から正解だと思うようになるわけです。
 車で5合目まで到着した時に、既に気温は冬の様な感じでした。それでも登り始めれば、汗もかくし、体温も熱くなるだろうから、モコモコしたダウンジャケットを、無理矢理ザックに詰め込んで登り始めました。
 どうしても夏の暑い時期の登山が頭から離れずにいたので、そうなると上はTシャツ1枚なのです。さすがにそれだけでは寒かろうと、Tシャツに速乾性の長袖シャツを着て、2枚で歩き始めました。
 最初はそれで良かったのですが、6合目、7合目と登ってゆくと、少しずつ寒くなってきました。そこでザックからカッパを取り出して3枚目として着込みました。
 ダウンジャケットを持っていたこともあって、その時の私はフリース類を持っていませんでした。カッパを着れば、確かに少しは寒さをしのげるのですが、温かいという感覚は少なく、少し寒さを感じながら登り続けました。
 今度行く時は、フリース1枚を持っていくことにしましょう。
 更に持ち歩くならば、ネックウォーマー、つまり首に巻く物と、耳当てがいいと思います。上に行けば行くほど、結構、耳は冷えます。


③水はそれほど必要なかった。
 当然ですが、富士山はとてもメジャーな山なので、要所要所には、山小屋もありますし、水もお菓子も食事もできるようになっています。私が普段行くようなマイナーな山と違って、そういう意味では登りやすい山なのです。
 しかし、前回の登山で私は少ない水しか持っていかず、大失敗をしていました。
 http://www.t-ken.jp/diary/20090811
 これだけ強烈な体験をしてしまうと、二度と同じような体験はしたくないと思い、私は今回の富士山登山に関して、2リットルのペットボトルを2本持っていきました。しかもご丁寧に、しっかりと中を凍らせて、氷状態のペットボトルを2本です。
 ザックの中はこれが大きなスペースを占めてしまい、服などはギューギューに詰め込んでの登山でした。
 これだけの水を持って登ったのですから、確かに脱水症状とは無縁の登山でした。
 しかし、今考えてみればペットボトル2本は必要なく、無駄に2㎏の重りを背負って登山したようなものでした。
 あれだけ苦しい登りだったのですが、不思議なことに汗もそれほどかかず、喉の渇きもなく、登りの途中で水を飲むことは、ほとんどありませんでした。それは気温が低かったこと、霧雨などにより空気中が湿っていたこと、などが原因として考えられます。
 更にどんなに水を飲みたくなっても、ほとんど解けない氷の塊を持っていたので、口にできる水はわずかな物でした。富士山では、寒すぎて、氷が溶けて見ずにはなってくれないのです。


 水が必要だったのは、むしろ下山時であって、登りほど辛くは無かったのですが、スピードも速かったせいか、喉はすぐに渇きました。
 それでも次回は、凍らせない普通の水を2リットル持っていけば充分だというのが、私の結論です。


④登頂は断念。
 ご来光を見に行くのが主目的だったので、何が何でも頂上まで登ってやろうという気持ちが最初からありませんでした。
 それに宿に着いたのが21時。そこで寝て、再度登り始めるのが、翌日の2時。それではほとんど寝ていない状態で、登頂しようとするわけですから、今回は無理せず、途中で登頂を断念しました。
 結局、8.5合目まで登って、そこでご来光を見て、下山した次第です。
 日の出が4時21分で、まだまだ早い時間でしたから、一度宿に戻って、1時間ほどですが寝ました。
 やはり何でも安全に楽しく行うのが良いので、無理して体調を壊してしまっては元も子もありません。競争や競技ではないのですから、自分の身体に正直に、あきらめることも肝心だと思います。


⑤登山は複数人で。
 登山を1人ですることは避けた方がいいでしょう。
 「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんが、1人で登山をして転落死したのは有名な話ですが、やはり登山は危険を伴う娯楽です。
 私も今回は、随分と山仲間に助けられました。
 歩くペースが人それぞれなので、1人で歩いた方が気楽だという事もありましょうが、最初から最後までずっと一緒というわけでなくても、単独登山は避けるべきでしょうね。
 どんなにペースが違っても、泊まる宿や下山時の車など、確実に合流する場所に仲間が来なければ、そこで何らかのトラブルが予想できるわけですから、24時間以上放置されることは無いと思います。
 水、食料、衣服なども共有できますし、何よりもその方が楽しく登山できると思います。


 またいつか、富士山の頂上まで登った時は、この場でご報告いたします。


2013年07月02日