田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

不公平な高速道路の料金値下げ

 3/28から、高速道路料金の1000円化が始まった。


 高速道路の料金については、私も運動を通じて、
さんざん議論をしてきたが、
私が主張し続けてきた無料論であっても、
不公平という議論はあった。


 車を乗らない人はどうなるのか。
 高速道路を使わないドライバーはどうなるのか。
 高速道路がない地域の人たちはどうなるのか。


 それらについて私は一つ一つ反論してきた。
(無料化をしたばあいと仮定して)


 車を乗らない人であっても、物流コストが安くなれば
高速道路料金が下がったことに対する恩恵は得られるし、
何よりも、車に乗らない人は、車に関係する税金を支払って
いない人たちではないか。
 税金を払っていない人が、
税金を払っている特定の人たちに対する恩恵にケチをつけるのはおかしい。


 高速道路を使わないドライバーは、潜在的な利用者だ。
 高速道路が無料化になれば、そのような人たちも高速道路を使うようになる。
 また仮に使わないとしても、一般道の交通流がいくらかでも高速道路に流れれば、一般道の渋滞緩和につながって、恩恵を得られる。


 高速道路がない地域の人であっても、旅行などで高速道路があるところへ行けば、同じように高速道路を無料で利用できる。
 また高速道路はなくても、その地域の生活道路を造るために、多くの税金が投入されてきた。
 一般道、高速道路と、道路を分けて考えることはせず、どちらも一緒の道路として考えれば、そこに損得はない。
 山奥の、または離島の、都市住人がまず一生に一度も使わないような過疎の町であっても、立派な道路が造られることに対して、それを利用しないからと行って、都市住人が不公平だと言わないのと同じことだ。


 無料化であっても、不公平だという声はあがるのだ。
 今回の1000円化に対しては、もっと大きな不公平感が残るだろう。


 なぜ土日だけなのか。なぜ乗用車だけなのか。なぜETC搭載車だけなのか。
なぜ、2年間だけなのか。
 これ全て、自民党の選挙対策であり、かつ官僚OBの天下り利権を確保するための所行だからだ。


 なんてことはない。真の意味で、彼らは国民の生活を豊かにしようとは考えていない。
 そもそも、高速道路料金の1000円化など、自民党も公明党も選挙で主張してこなかったではないか。
場当たり的対応であることは間違い無い。


 やはりここは、完全な公平感はなくとも、現状よりはまだ公平感が強い、
高速道路の完全無料化を私は主張する。

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2009年03月30日