江戸川区紹介本を読んでみる。
4/3の日記も紹介した「足立区 vs 葛飾区 vs 江戸川区」なる本を通読してみました。
本で紹介されたデータをそのまま添付します。
2007年度東京23区住みたい街ランキング 9位(足立区18位 葛飾区22位)
住民1人あたりの借金額《少ない順》 1位(葛飾区3位 足立区19位)
住民1人あたりの生活保護費《少ない順》 18位(葛飾区20位 足立区23位)
「次世代育成環境ランキング」2005年 総合6位(葛飾区13位 足立区21位)
本書には、「23区の最下位争い」なる表現もありましたが、
統計を見るだけで言えば、江戸川区は決して、最下位などではありません。
しかし、私が注目したのは、
江戸川区の紹介文として以下のよう書かれている文章でした。
江戸川区民は葛西臨海公園駅を「ディズニー手前の駅」と呼ばれると、なにやら愛憎入り交じった表情を浮かべるという。仮にも日本の首都・大東京の一員なのに、千葉の名物の名を借りなければ自己主張できない屈辱! こういう所でも江戸川区はひとつパンチが足りない感じがする。
また区役所自体が「最寄り駅ナシ」な状態で、最も近い駅は葛飾区にある総武線の新小岩駅、そこからバスに乗らないと区役所へはたどり着けないという有様だし、そもそも平日の日中しか区役所が開いていない。
この様に、江戸川区の実態とイメージは、周辺自治体の施設によって成立しています。江戸川区固有の何かというアイデンティティが喪失しているのです。
実際に、その区をイメージする有名人は、
足立区:ビートたけし22%、森且行9%
葛飾区:寅さん33%、両津勘吉20%(両方とも、架空の人物だが)
江戸川区:後藤真希11%、松崎しげる9%
以上の結果から見ても分かるとおり、そのパーセンテージからして、キャラが弱い。
これからの江戸川区は、自分たちの郷土が、
「何であるか」を一言で言えるだけのインパクトあるイメージを対外的に形成しなければなりません。
その意味で、江戸川発の情報をもっともっと発信していく努力が求められている自治体なのです。
これからの課題としては、いつまでも江戸川区内だけを見て完結している「内弁慶」「井の中の蛙」的な現状を打破しなければならないのです。
にほんブログ村
2009年04月06日