最低な人間
ネットニュースから(ZAKZAKより)
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鳩山邦夫総務相=写真=は23日、地上デジタル放送推進のキャラクターを務める草なぎ容疑者の逮捕について、記者団に「事実とすればめちゃくちゃな怒りを感じる」と話した。
鳩山総務相は「国民に(テレビ買い替えで)負担をかけるアナログ放送停波のキャラクターなのに恥ずかしい。最低の人間としか思えない」「絶対に許さない」などと語気を荒らげた。
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草なぎ氏が行った行為が事実だとすれば、確かにそれは犯罪には違いないでしょう。
しかし、それにしても「最低の人間としか思えない」「絶対に許さない」という表現は、一人の人間としていかがなものでしょうか。
これまで、とても素晴らしい人間たちとしかつきあったことがない、交友関係がとても狭い人なのか、それともそれだけ幸せな人生を歩んできたおめでたい人の発言としか思えません。
少なくとも、私のようにたった43年間しか生きてこなかった人間でさえも、もっともっと最低な人間は知っていますよ。
犯罪に対して量刑を考えず、善悪だけの二分法で、悪となれば、とことんまで断罪する単純な思考回路を大臣はお持ちなのではないでしょうか。だからこそ、死刑囚を「ベルトコンベヤー方式で殺してしまえ」などと、軽々しく言うことができるのです。
それジャー、そのような最低な人間なのですから、草なぎ氏も死刑にしてしまった方がいいですか。大臣。
最低な人間とは、この世の中からいなくなっても構わないというぐらいの人のことです。
私からすれば、民主党推薦で都知事に立候補しておきながら、落選した途端に自民党に鞍替えした政治家も充分「最低な人間」に分類されるのですが、いかがでしょうか。
当時の私は、民主党に所属する一人の地方議員として、都知事候補者の選挙をお手伝いしましたよ。
草なぎ氏はある意味「人殺し」から「最低な人間」と言われたのです。
それにしても世の中は、悪となれば、とことんまで叩く「厳罰主義」が横行しています。それに対して、少しでも味方しようものならば、同罪のごとく叩かれます。
昔、小学校や中学校で、いじめられている子どもを助けようとすると、一緒にいじめられるのが嫌だから、一緒になっていじめたり、見て見ぬふりをしたものです。
そのような構造は、今も昔も変わりません。
安全地帯からの絶対正義による、完膚無きまでの徹底した攻撃。
日本人の場合、それは大人になってもやっていることは一緒のようです。
前の日記でも言いましたが、どんな凶悪犯相手であろうとも、刑事弁護を引き受ける弁護士を、私は無条件に尊敬します。
草なぎ氏にも、立派な弁護士がつくことを期待しています。
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2009年04月24日