高齢者刑務所を視察先として提案する理由
前日の日記の続きです。
なぜ私は、福祉健康委員会において、高齢者が多い刑務所を視察先として提案したのか、その理由を述べます。
現在、刑法犯全体は減少傾向にありますが、高齢者の犯罪が急増しています。これは、取りも直さず、普通に最低限の生活ができない高齢者が多いことの証明です。
食べられないから犯罪を犯してしまう。
(犯罪とは言っても、そのほとんどは窃盗・強盗・無銭飲食の類)
犯罪を犯したので有罪となり、刑務所に収容される。
収容された刑務所が、実態として福祉施設となってしまう。
これが一連の流れです。
この様な認識を踏まえて、具体的な視察先を提案します。
①広島刑務所尾道刑務支所
②松山刑務所西条刑務支所
③大分刑務所
2泊3日の視察日程の内、もう一つの視察先と、先方の都合を鑑みて、これら3つの刑務所の内、どこか一つを視察先として行ってみたいです。どの刑務所にしても、高齢者を収容するのに適したようなバリアフリー化が進んでいる刑務所だそうです。
本来、しっかりとした福祉施設が地域の中にあれば、高齢者が犯罪を犯し、刑務所へ行く必要はありません。それにも関わらず、高齢者たちが、刑務所にたくさん集まってしまう現場を視察することによって、お寒い「日本の福祉」の実態を少しでも理解できたらと思います。
日本において刑務所人口が増えすぎている背景には、本来福祉にかかるべき貧困層が、刑務所内にたくさんいるからだという認識を私たちは持たなければなりません。
最終的に私の提案が視察先として採用されるかどうかはわかりません。
それに、これまで江戸川区議会が、視察先として刑務所を選んだことは無かったでしょう。
それでも福祉を語る議員になるならば、社会の底辺とも言える場所で生き、住んでいる人間に思いをはせることはとても重要です。もし実現すれば、私たちの議員活動は、それだけ充実したものになると私は信じています。
委員会視察では、その後に行われる個人視察と合わせて、より充実した視察を行ってきます。
江戸川区に帰ってきてからの報告を楽しみにお待ちください。
にほんブログ村
2009年05月27日