覚醒剤には厳格、タバコには寛容
連日、芸能人による覚醒剤使用に関連する報道がマスコミに流れている。
覚醒剤使用は、違法な事であり、身体にも大きな害を及ぼすものであるから、
所持、使用等を禁止するのは妥当な事である。
対象者が芸能人であることから、マスコミによる「騒ぎすぎ」を危惧する面もあるが、
まー、この程度ならば許容範囲ではあろう。
一方、タバコである。覚醒剤が体に悪いならば、タバコだって体に悪いのである。
しかし、本質的に体に害ある薬物であるにも関わらず「合法か違法か」その1点において違うだけで、その扱いは、天と地ほどの差がある。
覚醒剤を所持、使用した者は、これでもか、これでもかと公然と貶められるのに対して、タバコを吸う者は、その吸う姿を平然と公共の電波で流したとしても、罪には問われない。
あまりにもおかしくはないか。
国家公認の暴力装置が警察であるのに対して、国家非公認の暴力団体が暴力団であるように、「合法か違法か」の違いは、物事の本質論まで国民に考えさせることない。単に合法か違法かだけを問うていては、○×式のマークシートのように、考える力が国民には根付かない。
その道に詳しい人の話では、世界では合法的な薬物がたくさんあるそうで、その中には、ソフトドラッグという比較的軽度な薬物も多々あるらしい。その軽度な薬物と比べると、タバコの方が危険度が高いという人もいる。
私は決して、だからソフトドラッグを奨励するなどということしないが、ソフトドラッグよりも危険だと言われているタバコが、この日本で、市民権を得ている事自体が信じられない。
ましてや学者の中には、小谷野敦のように禁煙運動を、ファシズムだという輩までいる。開いた口もふさがらない。
これだけ連日連夜、覚醒剤の罪悪を説くマスコミなのである。次は、タバコの害毒について、連日連夜取り上げて、タバコ撲滅運動に寄与していただきたいものである。
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2009年08月26日