泣くときには泣かないと
最近の気になったNEWSとアニメを紹介します。
英国での調査なのですが、女性は生涯で約1年4か月相当の時間を泣いて過ごしているとのことです。英国人女性3,000人にアンケートを行いました。
英国の平均的な女性の寿命を78.5歳とすると、生まれてから死ぬまでに、平均1万2,000時間超が“泣く時間”に費やされているとのことです。
このNEWSの信憑性はともかく、一般的に女性はよく泣き、男性はそれほど泣かないと思われます。スポーツや学力同様に個体差はありましょうが、総体として女性の方がよく泣くという認識にそれほど異議は無いでしょう。
泣く行為は、ストレス発散には有効な手段のようです。先ほどのNEWSの中では、以下のような記述もありました。
--------------------------------------------------
英ランカスター大学で心理学を教えるケアリー・クーパー教授は「女性は優れた感情を持つ」とした上で、「抑制するよりは、感情表現として泣くほうが健康的だ」(英地方紙スコッツマンより)と、人生の多くの時間を泣く時間に費やすことに肯定的だ。また、「男性も、感情表現として泣く術を身につける必要がある」との見解を示している。
--------------------------------------------------
泣くことは、今までの嫌な過去をここで精算することで、新しい未来へと踏み出す儀式のような行為だと思うわけです。
それができない男性は、いつまでもいつまでも過去を引きずって、精算することもできずに未来を暮らし続けてゆくのです。
アニメ「戦場のヴァルキュリア」から。(ネタバレ含む)
第19話にて。これまで一緒に戦ってきた妹イサラを失って、ずっと失意のままでいるウェルキン。誰よりも悲しいはずなのに、自分の立場からか、戦時中であるからなのか、泣くに泣けない。泣いてはいないのだが、誰よりも悲しみに暮れていることは、周囲の皆が知っている。しかし、周りの仲間は誰もどうしようもできない。
敵に奪われた故郷を奪還する命令を受け、その任務を忠実にこなすウェルキン。戦火の下、廃墟となった自分とイサラの家に戻ってきたウェルキン。たった半年、経っただけなのに、結局、自分もまた父と同じように大切な人を守れなかったと自分を責めるウェルキン。そんなウェルキンの側にはずっとアリシアがいた。
アリシアはこの街でのウェルキンとの出会いと誓いを思い出していた。
「必ずここに戻ってくる」
アリシアの言葉を聞いて、やっと話し出すウェルキン。
イサラを失って、身体の一部が引き裂かれたような思いをしていると語るウェルキン。
その気持ちがわかるというアリシア。
それに対して、
「君に何が分かる!?」
そう声を荒げるウェルキン。
でもアリシアもずっとウェルキンたちと一緒にいた。
この同じ街で出会ってからずっと。
ここで心情を吐露するウェルキン。
「涙が出ないんだ。」
「可哀相なウェルキン。こういう時は我慢しなくていいんだよ。」
そっと頭を抱えてウェルキンを慰めるアリシア。
静かにアリシアが部屋を出た後、ウェルキンの頬に一筋の涙が伝い、
これまでの押さえ続けてきた感情をはき出すかのように慟哭する。
男性も泣くときには泣かないと、未来は開けてゆけないのです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
2009年08月29日