ホリエモンの高速道路無料化反対に反論する。その1
ホリエモンが端的に高速道路無料化に対する批判をまとめています。
・受益者負担でなく、高速道路を利用しない人たちには負担増となる。
・特に都心部では渋滞が酷くなり、CO2やNOxなどの有害ガスを撒き散らすという環境重視社会への逆行。
・道路に負担をかける大重量のトラックも無料化されると不公平が生じる。
一つ一つ反論します。
まず受益者負担ですが、現行の高速道路であっても受益者負担ではありません。
前提が間違っています。
東名高速道路などはとっくに建設費を償還しているのにも関わらず、未だに有料制を続けています。
果たしてこれが受益者負担ですか。
現行における実態は、東名高速道路などの黒字路線のあがりで、赤字路線の補填をして運営をしています。もうこれだけでも受益者負担とは言えないでしょう。
受益者負担を実行すれば、黒字路線は次々と無料化すべきですし、赤字路線は赤字に見合った高額の通行料を取るべきです。
でも、実態がこうはなりませんでした。黒字路線のあがりを赤字路線に補填して、それでも足りない借金の累積が40兆円です。
もう既に、地方の高速道路を使っていない、東名高速道路ユーザーの負担増を生じているのです。受益者負担論を言うならば、これこそおかしくないですか。
高速道路の無料化は、直接高速道路を使わない人たちにも、物流のコストとして還元されます。負担増ではなく、負担減です。
それに無料化策は、今まで高速道路を使ってこなかったユーザーを、潜在的な未来のユーザーとして想定できます。つまり今まで使ってこなかったけど、無料化すれば高速道路を使うという人たちを増やせるのです。
人によっては、島など、地域に高速道路がないと言う人もいるでしょう。
そうゆう人たちの普段使う道路の建設費は、どこから出ているのでしょうか。
一般道建設においては多額の財政を、国や県に依存しているのです。
島の道路を一度も使わないような人たちの税金も使われて、道路はできているのです。
高速道路だけは関係ないという立場は取れないでしょう。
そもそも高速道路のような公共物を、採算性主導で考えることが間違っています。
建設するかしないかの初期段階ではよく吟味した方がいいでしょうが、
一度建設されてしまえば、利用するしないに関わらず、運営コストは発生します。
有料制を維持しようとすれば、ますますコストがかかります。
それならば、いっそのこと、無料化して全ての人たちに等しく利用してもらう。
これこそ公共物のあるべき姿です。
無料化によって、年間2000万円ほどの報酬をもらっている天下り組も、その地位にとどまることは許されないでしょう。
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2009年08月31日