ホリエモンの高速道路無料化反対に反論する。その3
ホリエモンが端的に高速道路無料化に対する批判をまとめています。
・受益者負担でなく、高速道路を利用しない人たちには負担増となる。
・特に都心部では渋滞が酷くなり、CO2やNOxなどの有害ガスを撒き散らすという環境重視社会への逆行。
・道路に負担をかける大重量のトラックも無料化されると不公平が生じる。
トラックの無料化について。
確かにホリエモンが言うとおり、大重量のトラックの通行は道路に多大な負担をかけます。
でもそれは高速道路に限った話ではなく、一般道においても道路に多大な負担を与えるのです。
それに自家用車ならば、「高速道路が有料だから高速道路を使わずに行こう」とか、そもそも車による移動をやめるという選択もありますが、トラック運転手に、トラックの運転をやめるという選択は無いでしょう。
せいぜい、高速道路を使うのか、それとも一般道を使うのか、このどちらかの選択肢しか無いのです。
今現在、有料化によって、その通行料金のコストが払えないトラックが、深夜の国道をばく進していることをどれだけの人がご存じでしょうか。
この事実は、高速道路が無料化された時点で、相当無くなるはずです。
改めて言うまでもなく、あれだけ大きなトラックが、一般道を走り続けることと、高速道路を走ることでは、どちらの方がより安全ですか。
スムーズに運転できる高速道路を通っていただいた方が、どれだけ安全なことか。
少なくとも、トラックなどの車両と歩行者を分離することにおいては、高速道路を優先的に使ってもらう方が、より交通安全の面から言っても有効なのです。
交通事故の7割は交差点で起こると言われています。
さて、高速道路のどこにその交差点があるのでしょうか。
トラックの負担が軽すぎると言うことが、今後もし議題になれば、それはガソリン並の税金を軽油にも課すとか、重量税のありかたをもっと累進率を高くして、より重たい車両には税金を高く、より軽い車両には税金を軽くなど、別の方法による対応がいくらでもあるはずです。
トラックだけを有料化にしようとすれば、既存の有料化のための施設なども維持しなければなりません。その方が、全体的に見て、非効率とは思いませんか。
トラックを運転しない私から見ても、仮にこのままトラックも無料化したとして、不公平だとは考えません。
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2009年09月02日