田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

社民党は民主党と連立政権を組めるのか

 今は見る影もないが、長らく反自民の世論の受け皿となってきた社民党である。
 その歴史的な貢献については、それなりに評価できる。
 ついに社民党としての政権交代は実現しなかったが、その志は、一部民主党に受け継がれ、それが今、現実化しようとしている。

 さて、この様な歴史的な政党である社民党であるが、今回大勝した民主党とは高速道路の無料化政策について、異論を持っている。はたして、この様なことで、社民党は民主党と連立政権を組めるのだろうか。

 社民党は護憲の政党として、これまで活動してきた。憲法9条を変えない。変えさせない。平和な政党が社民党というイメージを、支持者も非支持者も持っていたことだろう。
 その1点については譲れぬものを感じつつも、この高速道路の無料化策についてまで、異論を続けるようでは、民主党と連立政権を組めないのではないだろうか。

 民主党が政権慣れしていないのと同時に、社民党は連立慣れしていない。連立政権を作ると言うことは、譲れるものは譲りつつ、譲れないものは決して譲らないという、政策的な取捨選択を迫られるような行為でもある。

 政党がどのような考えを持とうが、それはいい。しかし連立政権を組むにあたって、社民党がまるで、高速道路の無料化反対に魂を込めたとしたら、それはもう連立政権を担う政党には成らないだろう。

 これまで、高速道路の無料化政策は、他のどの政策よりも軽く扱われてきた。いわゆる「左翼」からは、「こんなものを取り上げるよりも、教育なり、福祉なりを取り上げるべきだろう」と言われ、同じく「右翼」からは、「外交、防衛問題などに比べれば、取るに足りない問題」と言われ続けてきたのが、高速道路の無料化問題だ。

 それなのに、ここに来て、自民党も公明党も社民党までも、魂を込めて、高速道路の無料化に反対している。

 おいおい、彼らにとっては、取るに足りない問題が高速道路の無料化ではなかったのか、と今更ながら言いたいのだが、この主張が現実化目前の今、反対、反対の大合唱である。

 私は民主党ではないが、下手な民主党員よりも、誰よりも、高速道路の無料化を主張し続けてきた議員の一人である。魂を込めて主張し続けてきた一人である。

 ハッキリ言おう。高速道路の無料化に妥協できないようでは、社民党は、連立政権に加わるべきではない。このぐらい「些末」政策の一つ一つにさえ、異論を挟むような小政党であるならば、それは民主党政権にとってのブレーキ役にしかならない。味方と思っていた陣営に、後から槍で刺されるようなものである。

 私は外野の人間ではあるが、これからも高速道路の無料化に反対するあらゆる政治勢力と戦っていく。

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2009年09月06日