田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

食事会での話題

 議論好きな人間が集まると、色々話題に花が咲く。
 これからの時代をリードするエコが話題となった。
 今、エコカー減税によって、ハイブリッド車のプリウスが爆発的な売れ方をしている。つまり、優遇税制によって「売れる車」というのは、影響を受け変化していくことがこれによって証明された。
 では、プリウスはエコか。もちろんエコではないと否定はできない。しかし、何がエコかと問われれば、今まで10年乗ってきた自動車を、これからも15年、20年と乗り続けることもまたエコではないかとの意見があった。同時に、軽自動車もエコであろうとの意見もあった。
 確かに、同じ車を長く乗り続けることもエコだろうし、小さな車を乗ることもエコであろう。
 しかし、この世の中は、エコが大きなテーマとはいいつつも、エコという価値観一本槍で動いているわけではない。車の安全性を考えると、経年変化によって、各部が劣化してくる高齢車に乗り続けるよりも、ある程度乗り続けたら、より新しい車に乗り換えることの方が、経済的ではないだろうか。
 燃費がいい車も、燃費だけを考えれば、エコかも知れないが、オイルの消費とかタイヤの摩耗など、様々な要因をも含め考えると、単純にエコとも言えない。エコカーで10000㎞走るのと、燃費が悪いアメ車のような車で100㎞走るのとでは、どちらの方がガソリンの消費量は多いのかとなれば、前者の方が大いに決まっている。それならば、なるべく車を使わない社会が良いという価値観になり、社会から車を排除していく方向性が良いのかと言えば、そんな思想によって作り出された政策では、公共交通に頼れない地方では、全く受け入れられない考えになってしまうだろう。
 ましてや、軽自動車などは、これまでの優遇税制のためだけに存在した、本来は市場が求めていない車格である。660ccという制限された排気量の規格が、むしろ1300ccクラスの車と比べて、燃費を悪くしている。車格が小さいが故に衝突安全性も低い。

 この様な車社会に関する議論から、エコをどのように政策的に位置づけるかなどと、言い合ってもみた。

 この世の中は、多元的な価値観の中で存在している。その時、その時のテーマ、興味関心などの変化はあるにせよ、一つの価値観だけに囚われて、それだけを推し進めようとすると、別の大切な何かを失うことにもなりかねない。つまり、自分が支持する政策については、それを支持しつつも、反対者の意見を聞き、反対者の側からもその問題を考え、欠点を補うべき補完的な対策も打って、主張すべき主張をするのが肝要かと。

 ここまで反対論が多くなってもなお、高速道路の無料化を主張し続けるにあたっては、聞きたくなくても様々な反対論から、学ぶべき部分を学び、修正すべき部分を修正して、柔軟性ある主張を貫いていくことを、私はこれからも続けていくことにしよう。

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2009年10月08日