田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

羽田空港のハブ化に関して、何を今さら。

 羽田空港をハブ空港とする方針を前原国土交通大臣が打ち出した。
 何を今さらという感じである。
 ただし、羽田空港のハブ化に反対してではない。
むしろ遅すぎた、いや成田空港にそもそも無理があったのではなかったのか。

 今の成田空港は、八ッ場ダムに似ている。最初は地元が大反対だったのにも関わらず、それを強引に行政が建設を推し進め、激しく対立があった。それにも関わらず、時間経過と共に、地元を少しずつ納得させ、計画は着々と進められていった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/三里塚闘争
 成田闘争の歴史を振り返ってみると、反対同盟にも機動隊双方から死者と多数の負傷者が出た。そのような反対運動を経て、成田空港は開港され、反対運動も徐々に下火になっていった。今でも反対運動を続けている人もいるだろうが、総じて成田空港があることが成田市や地域住民に経済的な貢献をしていることは間違い無かろう。そう。既に成田空港は地元にも定着している。



 しかし、それは大反対があったにも関わらず、今となっては定着してしまった消費税と同様に、何かしっくり来ない。



 計画当初からわかってことが二つある。
成田空港は、騒音対策のため、6時から23時までの利用であり、24時間利用ができない。
東京駅から、道のりで70㎞離れている。
羽田空港とは、道のりで80㎞離れている。
 しかも現在の成田空港は3本の滑走路しかない。
 国内線も飛んでいるが、便数は少なく、地方の空港から成田空港へ行って、成田空港から更に海外へ行くのにアクセスが悪い。



 それに比べて羽田空港は、東京駅からの距離が20㎞である。横浜駅からも20㎞の距離である。空港が湾岸に面しているため、新滑走路は住宅地を離れて建設することで、騒音や振動対策にも効果があった。そのような事情もあり、羽田空港は24時間利用可能である。成田空港建設時には、とても難しかった沖合の埋め立て事業も、年月と技術革新によって、新滑走路建設へと至っている。

 確かに、色々な問題はあったにせよ、成田空港はそれなりに社会的使命を果たしてきた。
それは認めよう。しかし、それは永続的なものではなく、やはりいつかは羽田空港へと徐々にその必要性をシフトしていくための途中経過的位置づけになっていくのだと思う。
 羽田空港のハブ化。大いに結構である。もっともっと羽田空港を広げて、日本中の地方から羽田へと飛行機が飛び、そこからまた海外へと飛行機が飛ぶようになることこそ、国益を考えた場合は必要な対応であろう。

 私は前原国土交通大臣の方針を支持する。



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2009年10月15日