高速道路無料化を目前にした江戸川区の立場
京葉道路は、靖国通りより連続する東京都墨田区両国一丁目(両国橋)-江戸川区篠崎町二丁目(千葉県境)の一般道路の東京都通称道路名、および東京都江戸川区一之江一丁目-蘇我ICの東日本高速道路管理の有料道路の道路名である。【ウィキペディアを参考】
江戸川区と関係する首都高は、首都高速7号小松川線である。首都高速7号小松川線は、都心から移動してきた場合、一之江にて終点を迎える。その場所は同時に京葉道路の起点でもあり、首都高速7号小松川線は、一本の道路でありながら、一之江を境にして別の道路へと名称が変わる道路である。
さて、ここで問題は2つある。京葉道路と首都高の有料道路だ。
まずは、京葉道路を取り上げる。江戸川区民が京葉道路を使って、千葉方面に行こうとした場合、主に二つの料金所に関係する。それは一之江から幕張インターチェンジ間に存在する船橋料金所と厚木インターチェンジの料金所である。現在、船橋料金所では200円、厚木料金所では100円の通行料金が利用時にかかる。
この京葉道路は、1990年に償還を完了し、本来ならば無料開放されるはずの道路だった。しかし、千葉プールと称する、千葉県限定の料金プール制の創設によって、京葉道路の無料開放は延期され、京葉道路利用者が支払っている通行料金によって、千葉東金道路や東京湾アクアライン等の建設費償還に流用されているのが現状である。
よって、このことから、京葉道路を利用する江戸川区民は千葉方面に行く場合、20年近く、自分たちが直接使わない道路の建設費までも余計に支払わされてきたことになり、この状態は今後も続く可能性がある。
また首都高速7号小松川線については、錦糸町出入口から一之江までのたった5.6㎞が有料道路設定とされている。通行料金は700円だ。これによって、千葉方面の京葉道路を走ってきた乗用車は、700円の通行料金を支払いたくない場合は、篠崎出口から無料の京葉道路に降りて、東京都心方面を目指すこととなる。江戸川区には用事がなく単なる通過だけを目的とした車両は、京葉道路にあふれ、京葉道路の交通量を必要以上に増やしている。
これらの車両は、錦糸町出口で通行料金を700円徴収しているからこそ、無料の京葉道路を走ってしまう車両である。錦糸町出口までを無料化すれば京葉道路の一般道を走る必要がない車両である。単なる通過車両が江戸川区内の生活道路とも言うべき一般道を走ることによって、区内の生活道路は渋滞し、排気ガス等の環境悪化はより大きくなっている。
この様な事実から鑑みて、江戸川区は、これからの本格的な高速道路無料化時代を前にして、江戸川区民の利益を追求する主張をしなければならない。民主党政権は、高速道路の無料化にあたって、首都高速道路と阪神高速道路は無料化の対象外だと選挙の前から主張している。私の主張する無料化論とは異なる主張ではあるが、この民主党案を受け入れたとしても、無料化と有料化の狭間にある江戸川区の地政学的な見地に立てば、今こそ、江戸川区は区民の共通の利益のために、自己主張をしなければならない。
1.首都高速道路は有料化維持とはいえ、錦糸町出入口から一之江までの首都高は、たった5.6㎞しかない。このことから、錦糸町出入口から一之江までの区間に関しては、無料化を求める。
2.京葉道路の有料部分については、1990年に既に償還が終わっている。このことからも、船橋料金所と厚木料金所の撤廃を求める。
この2点を、江戸川区長名をもって宣言していただきたい。いかがであろうか。
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2009年10月24日