何が目的の子ども手当総額5.3兆円なのか
区議会でも再三再四、私は言っている。田中けんは、子どもを育てやすい環境を作るための子育て政策には賛成する。しかし、人口増を目的とした少子化対策という名目の予算執行には反対する。
なぜか。どんなに予算をばらまいたところで、これから50年以上、日本の人口は増えないだろういう人口予測がはっきりしているからだ。
少子化対策という人口増良しと発想をする人たちの何が一番ダメなことかといえば、「お金さえばらまけば人口が増える」と考えていることだ。
事実、お金持ちは子だくさんだろうか。貧乏人には子どもがいないのだろうか。
日本で一番有名なお金持ちの一人である鳩山由紀夫首相のこどもは息子一人である。お金を持っていることが子だくさんにつながらない良い例ではないか。
そう、今の日本は多様な行き方がそれぞれ認められる社会である。結婚しなくても良い。結婚しても子どもを作らなくても良い。そんな社会を認めておきながら、人口増などありうるはずがないのである。
もし本当に人口増を期待しての子ども手当5.3兆円ならば、これほどの愚策は無いだろう。
断言しても良い。子ども手当をどんなにばらまいても、日本の人口は増えはしないと。
政治は万能ではない。神の作業ではない。子ども手当を配ろうと、配るまいと、生まれる時は生まれるし、生まれない場合は生まれないのだ。
日本は一刻も早く、人口増を夢見るような子ども手当と決別し、人口が少なくても豊かに暮らせる社会を真剣に考えた方が良い。
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2009年11月21日