田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

一般質問を掲載。その1

本日、一般質問を行いました。全文を掲載しますので、ご覧ください。
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 通告に従い質問します。
 まず政権交代が行われ、民主党政権の目玉政策である高速道路の無料化に関する質問です。
 
選挙中、民主党は首都高と阪神高速を除く高速道路を原則無料化すると訴えてきました。大枠はこれだけです。詳細は未だ何も決まっていません。この様な時だからこそ、東京都と千葉県の境に位置する江戸川区にとっては、関係する高速道路が、有料か無料かは、その動向が直接的な利害と絡みます。

 さて、ここでは具体的に京葉道路と首都高の問題を取り上げます。
 京葉道路は、靖国通りより連続する東京都墨田区両国一丁目(両国橋)から江戸川区篠崎町二丁目(千葉県境)までの一般道路の東京都通称道路名、および東京都江戸川区一之江一丁目から蘇我インターチェンジの東日本高速道路管理の有料道路の道路名である。この様に定義します。
 江戸川区と関係する首都高は、首都高速7号小松川線です。首都高速7号小松川線は、都心から東へと移動してきた場合、一之江にて終点を迎えます。その場所は同時に京葉道路の起点でもあり、首都高速7号小松川線は、一本の道路でありながら、一之江を境にして別の道路へと名称が変わる道路です。

 ここに問題が2つあります。京葉道路と首都高のそれぞれの有料区間の部分です。
 まずは京葉道路です。江戸川区民が京葉道路を使って、千葉方面に行こうとした場合、主に二つの料金所と関係します。それは一之江から幕張インターチェンジ間に存在する船橋料金所と厚木インターチェンジの料金所です。現在、船橋料金所では200円、厚木料金所では100円の通行料金が必要となります。
 この京葉道路は、1990年に償還を完了し、本来ならばとっくに無料開放されるはずの道路でした。しかし、千葉プールと称する、千葉県限定の料金プール制の創設によって、京葉道路の無料開放は延期され、京葉道路利用者が支払っている通行料金が、千葉東金道路や東京湾アクアライン等の建設費償還に流用されているのです。
 この事実から京葉道路を利用する江戸川区民は千葉方面に行く場合、建設費償還が終わってもなお20年間、自分たちが直接使わない道路の建設費までも余計に支払わされてきました。しかも、この状態は今後も続く可能性があります。

 また首都高速7号小松川線については、錦糸町出入口から一之江までのたった5.6㎞が有料道路設定とされています。通行料金は通常の700円です。割引はありません。これによって、千葉方面から江戸川区に向けて走ってきた乗用車は、700円の通行料金を支払いたくない場合、篠崎出口から無料の京葉道路に降りて、東京都心方面を目指すことになります。これでは、江戸川区に用事はなくとも、単なる通過目的だけの車両が京葉道路にあふれ、区民の生活道路である京葉道路は渋滞し、環境悪化はより大きくなっています。

 京葉道路における信号の数を数えてみましょう。江戸川区内だけで16個。江戸川区から錦糸町までで12個。合計で28個の信号があります。

 仮に都心部に向かう車両が篠崎出口ではなく、錦糸町出口で降りようとすれば、28個の信号によって、その都度停止する可能性が無くなります。東京都心に向かう車両にとっても、江戸川区民にとっても、高速道路の有効利用が促進されれば、それだけお互いの移動時間が短縮されます。

 民主党政権は、首都高速道路は無料化の対象外だとしていますが、詳細は白紙です。本格的な高速道路無料化時代を前にして、無料化と有料化の狭間にある江戸川区の地政学的な見地に立てば、今こそ江戸川区は区民の共通の利益のために、大いなる自己主張をすべきです。

 共同通信社のアンケートでは、高速道路の無料化に賛成したのは、岩手、徳島、沖縄の3知事だけだったそうです。これとは別に、富山県知事が前原国土交通相と会談し、東海東北自動車道を無料化するよう要望書を提出しています。

 もし私が民主党政権における実力者であり、無料化する優先順位を決められる立場ならば、地元知事が賛成した県から順々に無料化を実現します。地元知事が反対した県の高速道路は後回しです。こうなれば、反対していた知事も、我先にと賛成に回って、せめて自分たちの地域だけは無料化にしてもらえないだろうかと、率先して願い出てくるのではないでしょうか。何も決まっていない白紙の今だからこそ、声に出して主張した自治体から高速道路の無料化は現実する可能性が高いと言えましょう。

1.首都高速道路は有料化維持とはいえ、錦糸町出入口から一之江までの首都高は、たった5.6㎞しかない。このことから、錦糸町出入口から一之江までの区間に関しては、無料化を求める。
2.京葉道路の有料部分については、1990年に既に償還が終わっている。このことからも、船橋料金所と厚木料金所の撤廃を求める。

 この2点の主旨を要望書にまとめて、富山県知事がしたように、多田区長が前原国土交通相を訪ね、もう一方では民主党本部の幹事長室へ行って、小沢幹事長に会って、陳情をしていただきたいのです。江戸川区民を代表して、区民利益追求のために、新政権に対して頭を下げてきて欲しいわけです。

 これは民主党政権が好きとか嫌いとかではなく、時代の変化に対して、より的確に柔軟に対応出来るかどうかが試されているテストだと考えてください。この様な提案に対して、区長はどのようにお考えでしょうか。

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2009年12月01日