2010年を占う
ゲンダイネット - 12月31日より
民主党政権に失望した有権者も、自民党ではなく、棄権に回るか、「みんなの党」に流れるとみられている。自民党が勝利する要素は見当たらない。体力も人気も2年前以下なのだ。
自民党は、参院選で与党を過半数割れさせ、衆参の「ねじれ」を生じさせることで、反転攻勢しようと最後の望みをつないでいる。それだけに、参院選で敗北したら、消滅に向かうしかない。
「2010年は自民党が解体・消滅する一年になると思う。恐らく、参院選敗北後の総裁選をきっかけに分裂するのではないか。新党を結党する集団、みんなの党と合流するグループ、自民党に残る議員と3分割するかもしれません。だいたい、自民党は党再生のためには『真正保守』を掲げることが必要だなどと主張しているが、方向違いもいいところです。イデオロギー政党になったら、支持が広がらず、せいぜい数人の少数政党になるだけです」(政治評論家・有馬晴海氏)
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私も全く同感である。政権与党でない自民党はもう既に自民党ではない。
自民党はゆっくりと衰退していく。
民主党にとっては、それほど難しい話では無い。かつて自民党がそうであったように、1日も長く政権政党であり続けること。それだけで良い。そうすれば与党の甘い汁を吸えなくなった者たち、周辺部の者達から、日焼けした皮膚がポロポロとはがれ落ちるように自民党からの戦線離脱をしていくことだろう。
そのためには、民主党は特にがんばらなくてもいいが、各種スキャンダルなどにより、政権を投げ出したり、政権崩壊につながるようなことは避けるべきだ。何とか最低4年間政権を保たせなければならない。それによって、自民党は自ら崩壊の道を歩んでいくのである。まず新人は集まらない。新規入党者は激減する。これまでの支持者であっても、面従腹背により、おとなしくしていた有権者からの離反もあろう。どこまでも自民党であり続けようとしても、落選する議員もたくさんでてくる。このように、有権者の審判によって、解党に追い込まれるぐらいズタズタに四分五裂する。
しかし、自民党が解党したとしても、それによって自民党を構成していた人間が無くなるわけではない。自民党を構成していた者達は、きっとそれぞれが信じる小さなグループへと収斂していくことだろう。
その方向性としては、「みんなの党」「平沼新党」「国民新党」「未知の新党」「小さくなった自民党」この5つの流れの中で、細分化していくのだろうと推測する。もちろん、どの政治勢力が大きく育ち、どの政治勢力が小さいまま、消えて無くなるかは、予想が付かない。それでも自民党は小さくなっていく。
それでよい。
今、江戸川区議会には17名の自民党議員がいる。この存在が、江戸川区議会が停滞している最大の原因である。これに13名の公明党議員が「あいのり」している。43名の区議会議員の内、17+13=30名で、2/3以上の議員が、江戸川区議会内で常に一体として動く「自公議員」たちなのである。この圧倒的多数の存在を前にして、議論が封殺されてしまう。このことが諸悪の根源と言って良い。
参議院選挙において、自民党が大敗し、もう自民党政権の復活はないことがハッキリしたとき、まずは国政レベルで、公明党がこれまで一体となって動いてきた自民党との蜜月関係を修正してくるだろう。今はたった3名しかいない江戸川区の民主党議員であるが、次期区議会議員選挙にあっては、大量擁立を行い、きっと5~10名ほどの当選者を出すことであろう。そうなれば、選挙上手の公明党が落選者を出すことは考えにくいので、自民党は大幅に議席を減らし、13名の公明党が江戸川区議会の第1党となろう。国政の動きは、そのまま区議会の動きにも反映される。そして公明党は、これまで自民党と一体となって動いてきた議会運営を反省し、独自の、または民主党に近い動きをしてくる可能性がある。
この段階に達して、初めて江戸川区議会は再出発をする。
とにかく、そのためには、今年の参院選挙において、自民党にはキッチリと敗北してもらわないといけない。在野にいる政治家は、民主党を大いに批判対象にしつつも、相変わらず自民党を第一の攻撃対象として認識し、解体に追い込むべく、日常的な政治活動を続けるべきであろう。間違っても、民主党を第一の攻撃対象としてはならない。それは「政治を変えて欲しい」と願う、多くの有権者その物に対する批判にもつながりかねない行為だからだ。
あらためて言う。次の参院選挙は、民主党ではなく、自民党を第一の批判対象とせよ。それでこそ、新しい政治の道は開けてくる。
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2010年01月01日