田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

対馬の「今」をもっと多くの日本国民に知って欲しい。

 漂着ゴミに関しては、そのほとんどが韓国・中国によるゴミである。対馬市としては、日本政府に対して、外交ルートを通じて、韓国・中国に対して、異議申し立てをすべきと主張しているが、日本政府はそのような対外的発言さえもしていない。
 韓国からのゴミにしても、確かに釜山などの都市部住民はポイ捨てなどしないかもしれない。しかし、ポイ捨てがいけないという価値観を持たない山間部の住民によって、漂着ゴミは川から流れてやってくる。
 漂着ゴミもそうだが、今、対馬で問題となっているのが越前クラゲ。上海周辺で発生すると言われているが、その原因は海上汚染。プランクトンの異常発生。これを越前クラゲが好んで食べるという。これが問題だと、中国に言っても、中国は越前クラゲを食べるので、そんなことは言わないで欲しいと反論されてしまう。
 越前クラゲによる被害とは、越前クラゲが定置網にかかってしまい、漁業関係者により、それを取り除く作業時間が毎日1時間から2時間余計にかかってしまうことだ。こんな事は今までになかった。
 日本海の中にポツリとある島に対しては、国境に対する日本政府の意識をもっともって欲しい。島に対する交通アクセスについては、もっと考えて欲しい。往復で2500円もかかってしまう航空運賃やフェリーの運賃などを補助して欲しい。交通費さえ安くなれば、より多くの人たちに対馬に来てもらえる。
 外参権ももちろん大事な問題だが、地元民としては、対馬をもっと知って欲しいし、対馬にもっと来て欲しい。
 あまりにも日本全国の国民が対馬のことを知らなすぎる。
 2005年3月16日、島根県が2月22日を「竹島の日」として定めた。それに対して韓国の馬山市では、3月18日、竹島の日に対抗し、6月19日を「対馬島の日」として定めた。
 これに対して、対馬市議会は、9月28日、「対馬の日」に抗議する決議を上げている。しかし、これについての全国的な報道は無かった。抗議声明が半年も遅れたと言うこともあるのだろうが、この様な事件に対して、「対馬の人たちがしっかりしていないから、こんな事を韓国にされてしまうのだ」と、市役所に対しては、日本全国から、お叱りの連絡をいただいたそうだ。
 韓国人によって傷つけられた対馬住民は、更に日本国民からの非難によっても、そのプライドを傷つけられる結果になったという。
 
 結局、対馬の地元民が言いたいことは、外参権の問題も重要だが、この島をどうするのかということだ。
 私の意見としては、この外参戦に限らず対馬の問題を一番取り上げているのは、右翼とか民族派と呼ばれる人たちであるのだが、「右翼=怖い人たち」というイメージから、対馬に関する問題が、一部の人たちだけの関心事になってはならない。特定の人たちによる特定の運動と位置づけられてしまうと、国民全体には広がりにくい。それは決して、対馬にとっても、これまでこの運動を先駆的に担ってきた民族派の人たちにとっても望むべき結果ではないだろう。対馬問題を国民全体の関心事にするには、どうしたら良いのか。それがこれからの課題である。

2010年02月16日