無所属は自民党だと思われてしまうリスク
街中に立って、政治活動をしていると必ず聞かれるのが、
「おたく、何党?」という質問。
「無所属です」
そう答えると、ほとんどの人は納得してくれるのだが、中には、
「無所属って、結局、自民党なんでしょ」
そう思って問いかけてくる人もいる。
「いや、むしろ昔は民主党に所属していましたし、今でも自民党は批判対象ですよ」
私がそこまで言って、はじめて納得してくれる人も少なからずいるようだ。 とにかく「自民党は大嫌いだ」とおっしゃる有権者は多い。
昔の何かの統計で見た嫌いな政党ランキングによると、
1位 公明党
2位 共産党
3位 自民党
こんな順番だった。あれから随分と時間がたってきたので、順位の変動もあったかとは思うが、相変わらず自民党は、嫌われている政党の上位に入ってくるのだろうなと、つくづく思った次第だ。
今年は参院選挙がある。民主党は小沢一郎氏の政治資金にからむスキャンダルで、内閣支持率も政党支持率も下がっているようだ。民主党には政策的にも、子ども手当ての財源問題や外参権の問題など、多くの国民から支持を得られないだろう、いや連立内閣を形成する他党からも支持が得られない政策を抱えている。
だからと言って、自民党に人気が戻っているかと言えば、決してそんなことは無い。むしろ政権政党で無くなった自民党からは、これまで与党だからという理由で応援してきた人たちが確実に去っていったことだろう。それにより、むしろ去年の総選挙前よりも更に、自民党の嫌われ度合いが増しているようにも感じる。
今の自民党を泥船と表現する人は多い。草刈り場だと言う人もいる。それが今の日本における野党第1党の正確なたたずまいだ。このことからしても、参院選は大勝ちはしないまでも、民主党は無難な戦い方をして、結局は政権を維持するのであろうと思われる。
私はそれで良いと思う。
別に民主党の政策全てを支持しているわけではないし、民主党の応援もしていないが、私が興味関心を持ち、ことある事に発言しているのは、「自民党の徹底した解体」である。まずはここから出発しないことには、日本の新しい政治は始まらない。
私が無所属であるということで、有権者の中には、「隠れ自民」なのではないかと、ご心配される方もいるかもしれない。しかし、私の政党歴を見ていただければおわかりのように、政権与党における地方議員として関わったのは、村山政権における新党さきがけの地方議員だった時代のほんの3ヶ月しかない。それ以外はずっと野党畑の政治家人生である。しかも、ここ9年間というもの、浪人時代も含めれば、ずっと無所属で、政党にさえ所属してこなかった政治家である。そう簡単に、権力になびき「与党成り」を目的とする動き方をしてこなかったと自負している。
無所属という、有権者からしたら、よくわかりにくい立ち位置にある議員だが、その分だけ、私の生の主張に素直に耳を傾けていただけるのではないかと思っている。政党が語りかけない分だけ、その分だけ、これからも私自身が、有権者に対して語りかけ、ご支持をいただけるよう活動を続けるしかない。
2010年02月19日