田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

国内線の飛行機はいらない。東京-岡山間までは新幹線で充分だ。

 2010年2月21日 asahi.comより


 山陽新幹線の新大阪駅から、岡山駅の約40キロ東の兵庫・岡山県境までの区間で、携帯電話で途切れず通話できるようになる。トンネルが多く電波状態が悪い区間だったが、トンネル内に基地局を置くことで新大阪―姫路(兵庫県姫路市)間で今年4月から、姫路駅と兵庫・岡山県境の間で2011年4月から連続通話が可能になる。


 近畿総合通信局が、姫路駅から兵庫・岡山県境までの基地局整備事業に10億6750万円の補助金を交付したと発表。新大阪―姫路間は現在整備中という。東海道新幹線の東京―新大阪間や東北新幹線の仙台―東京間はすでに対策が取られている。
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 これで東京から岡山までは、携帯電話を使って、通話したりインターネットをしたりしながら、ビジネスマンが移動できるようになる。これは明らかに飛行機を使って移動したときにはできない芸当である。
 国策として、東京-岡山までは、国内線の飛行機を飛ばす必要はない。それでなくても羽田空港は過密している。国内線を絞って、浮いたその時間帯を海外向けの路線に振り分ければいい。海外の航空会社から期待される航空需要に応えていく必要性がある。
 後は利用者にとってのコストの問題だ。
 手持ちにあるインターネットで格安チケットの料金を調べてみた。今現在、飛行機で、東京-大阪間を往復移動した場合、1泊のホテル付きの値段が、3/8の日付けで約16,000円である。それに比べ、新幹線で、東京-大阪間を往復移動した場合、1泊のホテル付きの値段が、3/8という同じような日付けで、約18,000円である。
 新幹線で移動した方が、利用者にとってメリットとなるように、あと20%ほど安くしてあげて、14,000円ほどの料金になれば、飛行機を使う人はぐっと減ることだろう。
 その後、東京-大阪間の飛行機を全て国策として、廃止するのである。同様の手法で、東京-岡山間の飛行機も全面的に廃止するといい。

 とにかく、今は、代替できるものは代替して、羽田空港の枠を空けることを優先事項とする。羽田空港で離発着したいという世界の空港需要に対して、日本はまだ十分応えていない。少しでも海外とつながる航空機が離発着できる条件整備が今こそ必要な時期なのだ。日本の不充分な対応が、本来は日本に来ても良い飛行機が、わざわざお隣韓国のインチョン空港へ行ってしまう現象を引き起こしている。
 これでも、みすみすビジネスチャンスを失っているだけだ。まるでサッカーのオウンゴールのような失点だ。
 日本には、99もの空港があるという。そのほとんどが赤字経営であり、税金を消費するだけの無駄な空港になっている。この様な赤字空港を運営する余力があるのならば、羽田空港をもっともっと有効利用すべきだろう。
 今、日本に必要なのは、単なる空港ではない。羽田空港であり、成田空港であり、福岡空港なのである。これら、需要が大きいのに、その需要に供給が追いついていない空港をもっともっと拡張して、需要が少ない赤字空港はドンドン廃港へと導くことが正しい。


「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」
 1973年に誕生した全国交通安全運動の標語ですが、今は何も自動車だけに当てはめることではありません。飛行機を使わず、新幹線を使って、国内移動はいたしましょう。そのような標語としても十分使える。
 さて、そのためにまず独占企業であるJRと交渉して、新幹線の値段を極力下げてもらうように交渉してから、話は進めるとしよう。


2010年02月26日