田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
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日刊田中けん

コンクリートから、もっとコンクリートへ。民主党は詐欺集団。

高速料金「むしろ値上げに」 前原国交相、新料金で言及
2010年3月5日19時13分  asahi.comより


 前原誠司国土交通相は5日の閣議後の会見で、6月にも導入する高速道路の新料金について「値上げになる」との見通しを示した。割引に振り向けられるはずだった財源の一部を高速道の拡幅や建設に回すため、割引幅が現行より小さくなり、実質値上げになるとみられる。具体的な新料金は明らかにしなかった。
 前原国交相は、現在実施中の「休日上限1千円」などの割引に代わり、車種別に上限料金を設ける新たな料金制度を導入する方針を示していた。会見では「自民党政権よりもさらに財源を使っての割引はトータルとしては考えていない。むしろ値上げになると思う」と述べ、初めて値上げに言及した。
 国交省は、10年分に実施した料金値下げに相当する財源約3兆円の一部を、道路建設にも回すことができる法改正案を、今国会に提出する予定だ。
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 こんなこと、選挙中に一言も民主党は言ってこなかった。
「財源約3兆円の一部を、道路建設にも回すことができる法改正案を、今国会に提出する予定」
 これのどこが、自民党政権時代と変わったと言うのだろうか。


 これまで私は、高速道路の無料化、この政策一点のみと言って良いほど、民主党を擁護し続けてきた。 他にも、色々と違う主張はあれど、自分自身の中に、これほどまで合致した主張を見いだせなかったということもあって、政党や候補者は支持せずとも、この政策を支持し続けてきた。
 その過程で、どれだけ高速道路の無料化に対する批判に対して、私は反論し続けてきたことか。民主党に頼まれたわけではないが、日刊田中けんにおける日々の主張は、その多くが高速道路の無料化を擁護する主張で満ちあふれている。


 それにも関わらず、本家本元の民主党自体が、敵前逃亡とも言うべき政策転換をこうも簡単にしてどうする。全くの詐欺行為では無いか。
 実質値上げ?
 これからも高速道路を造り続ける?
 これでは、高速道路の無料化など、これっぽっちも思っていない自民党、公明党からさえも公約違反だと言われかねない。
 なんたる無様。なんたる腰抜け。なんたる豹変。
 本当にこんなことをやったら、高速道路の無料化とは、単なる選挙目当ての方便でしかなく、ベクトルは真逆を向いて進むことになりそうだ。
 高速道路の無料化に関しては、数々の小さな失望を繰り返しながら、それでも主張しているベクトルは間違っていないと擁護し続けてきたが、これではあまりにもそのベクトル量が小さすぎるではないか。イヤ違う。ベクトル量が小さくなったのではない。ベクトルが、建設中止→建設推進へと、真逆に変わってしまった。
 断末魔の無駄なあがきとはいえ、自民党末期に実現した週末1000円化の方が、まだマシだった、いや今となっては、それが実現した高速道路行政の中では一番ベターだったなどと過去形で語られるような日が来るのか。
 もう高速道路の無料化は、絵に描いた餅にすらならず、風前の灯火のようにも見える。


 やはり私のように20年以上も前から、高速道路の無料化を主張し続けてきた政治家と、ここ数年のにわか仕込みの付け焼き刃で高速道路の無料化を(選挙のため便宜的に)主張してきた、にわか政党との差が出てきてしまったようだ。
 これまで、微力ながら側面応援をしてきた民主党ではあるが、これからはよりシビアに、評価させていただくことにしよう。


 ここにまた民主党の化けの皮が一枚はがれ落ちたと、私は宣言する。


2010年03月09日