民主党よ、少しは仕事しろ
取り調べ全面可視化、法案提出は2012年以降
2010年3月17日23時53分 asahi.comより
法務省の加藤公一副大臣は17日に開かれた同省の政策会議で、捜査段階の取り調べの全過程を録音・録画する「全面可視化」の導入に向けたスケジュールを説明した。民主党は全面可視化の実現をマニフェストに掲げているが、導入のための法改正案が国会に提出される時期は2012年以降になる見通しとなった。
全面可視化導入の法案は、民主党が野党時代に参院に提案して2度可決させてきた経緯がある。党内からは「一刻も早く実現を目指すべきだ」と批判する声も出ている。
昨年の政権交代後、法務省と国家公安委員長、警察庁は、それぞれ勉強会や研究会を立ち上げ、実現に向けた課題などを検討してきた。加藤副大臣は法務省の勉強会について、少なくとも11年6月まではかかると説明。その後は法制審議会での検討も想定されることから、導入に必要な刑事訴訟法改正案の提出は早くても12年の通常国会になる。
今後は、千葉景子法相と中井洽国家公安委員長が7月の参院選後に協議を始め、それぞれの勉強会、研究会の検討内容のすりあわせや法案提出に向けた課題を話し合うという。(延与光貞)
-------------------------------
新政権が誕生したというのに、まるで政権末期のような醜態続きの民主党である。やるべき事をやらずに、やらなくてもいいことをやろうとして、それが国民の不人気につながっている。
私にとってもみても、「高速道路の無料化」をマニフェストで謳いながら、首都高は実質値上げという真逆な対応をしてしまう弱さにはいい加減、呆れている。
「あー官僚たちに丸め込まれたんだな」
私はとっさにそう思った。権力者としての経験不足から、いいようにやられてしまった結果が「高速道路の値上げ」なんだろうと理解した。
ダメダメな民主党政権ではあるが、だからといって私に、自民党時代に戻りたいという懐古的発想はない。やはり今でも民主党政権になって良かったと思っている。でも、民主党政権になって良かったのは、民主党政権になったときまでの話。これからは、そんな歴史認識を持つようになるかも知れない。それくらい、期待値が大きかっただけに、失望も大きくなっている。
ただし、民主党の人気が低落する背景には、執拗なまでに行われた検察・警察による露骨な「新政権潰し」があったことも事実で、この点は差し引いて考えなければならない。
だからこそ、検察・警察から弾圧を受け続けている経験をいかして、「取り調べの可視化」など、自白に頼らない捜査ができる検察・警察に脱皮を促すような法案を是非作って欲しい。
こんな状態では、民主党政権は長くはないと思うが、せめて「こんな仕事をしましたよ」と後世に言えるような代表的な仕事を、一つや二つは行ってから、政権を去って欲しいものだ。
こんなボロボロな民主党政権ではあるが、「自民党政権よりも100万倍ましだ」、そうお伝えして、私からの応援の弁とする。
2010年03月21日