ここにも外貨を稼ぐ日本の得意分野がある
ここにも外貨を稼ぐ日本の得意分野がある
アニメ、ゲーム…「日本」を売り込め=輸出後押しへ、文化産業戦略-経産省
経済産業省は5日、産業構造審議会(経産相の諮問機関)の産業競争力部会に、日本文化を海外に売り込んで経済の底上げを図る「文化産業戦略」案を提示した。アジアや欧米でも評価が高い日本のアニメやゲーム、音楽、ファッションなどの輸出を後押しする仕組みを、官民合同で整えるのが柱。6月に政府がまとめる新成長戦略に盛り込む。
戦略案は「文化産業の輸出比率が低く、海外で稼げていない」と指摘。その上で、映画などのコンテンツを海外で販売するのに欠かせない資金を供給する「コンテンツ海外展開ファンド」の創設を打ち出した。ファンドでは、文化の輸出に関する知識やノウハウを持った人材も集め、プロジェクトの内容に応じて派遣する。
また、海外市場の情報に乏しい中小企業向けに、現地パートナー企業の紹介などを行う情報拠点の設置を盛り込んだ。進出先のニーズに合わせた商品開発支援や、契約など法律面でのサポートも行う。
(2010/04/05-18:14) 時事ドットコムより
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私も過去に、何度かこの話題を取り上げている。
「世界にはばたけ日本のアニメ」
http://www.t-ken.jp/diary/20090408/
「フィクションとしてのエログロ文化を規制するな」
http://www.t-ken.jp/diary/20100317/
アメリカには、映画がある。ハリウッドがある。
ヨーロッパには、絵画や音楽がある。パリがある。ウィーンがある。
日本には、アニメや漫画がある。秋葉原がある。
このように日本は、世界に通用する文化産業の一極を既に占めている。日本のアニメや漫画が、どれだけ多くのハリウッド映画に影響を与えているか、その功績は計り知れない。世界の文化の最先端を行く日本のアニメや漫画は、日本人ならば誰もが、語学的な不利を感じることなく、その文化を思い切り享受できる立場にある。
外国のファンは、違法ながら、You Tube などにより、本国の言葉に翻訳された文章を見ながらでないと、日本のアニメに触れることはできない。
アニメ、漫画、ゲーム、そしてアニソンなどなど、アニメや漫画を中心に、そこから派生するメディアミックスにより、日本にはまだまだ世界に通用する産業がいくらでもある。
将来は、ディズニーランドやユニバーサルスタジオのような、アニメワールド的アトラクションが楽しめる遊園地を作ることだって可能だろう。
東京ディズニーランドの成功は、単なるアトラクションだけでなく、そこに物語性を加えたことである。この物語を持つと言うことは、非常に重要なことで、この文化的側面は、どんなに同業他社が追いつこうとしても、技術的な分野だけで追いつくことを不可能にするだけの効果がある。
それはたとえて言うならば、東京ディズニーランドと富士急ハイランドぐらいの違いがある。
まだまだ日本には優れたコンテンツがたくさん眠っている。今はそれを上手に料理して、商売に結びつける総合企画力を持った商人とたくさんの資金を持った資本家が現れることを待つだけではないだろうか。
東京都は、青少年育成条例改正案を改正して、漫画・アニメの「非実在青少年」も対象にすることで表現の自由を狭めようとしているが、それこそ自国の優れた産業を自ら殺すような愚かな自殺行為である。
余計な規制などせずに、ドンドン、日本のアニメ漫画文化を売り出すために行政が後押しをせよ。
2010年04月09日