同じ与党内でも、おかしいことはおかしいと言うべき
高速値上げNO!「ガソリン値下げ隊長」前原“独走”批判
2010.04.17 ZAKZAKより
あの「ガソリン値下げ隊」隊長が、高速道路値上げにNO! 前原誠司国交相が発表した高速道路の新たな上限料金制度に対し、民主党の川内博史国土交通委員長が、公然とかみついたのだ。与党出身の委員長が政府提出法案に反対するのは極めて異例で、鳩山由紀夫政権の“学級崩壊”がまた露呈した。
新料金制度は今月9日に前原氏が発表したもので、高速道路は曜日を問わず普通車が上限2000円となり、「休日上限1000円」という現行の枠組みは廃止される。さらに値上げ分で得る財源は高速道路建設に転用する。
これにかみついたのが、“元隊長”の川内氏。15日の政策会議で「法案は通さない」と宣言し、16日には前原氏と国会内で会って「大多数が値上げとなる。再考を要する」と述べた。
さらに記者団に「民主党は高速道路の段階的無料化を言ってきたのに、値上げをしたら国民が理解しない。割引に使うべきお金を高速建設に回すのもおかしい」と語り、「(前原氏は)議員側に説明なく発表した。15日の政策会議が初めての発言の機会だった」と前原氏の“独走”を批判した。
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これまで何度も高速道路の無料化については取り上げているが、「国民との約束」を真摯に考えれば、川内博史国土交通委員長のような対応は当然である。
民主党は無料化を約束したのであって、値上げを約束したのではない。
ましてや割引に使うお金を新たなる高速道路建設に回すなど言語道断である。
TV討論会など、色々な場面で、前原誠司国交相が頑張っているのは見ているが、それで、独走は許されない。国民との約束を一方的に反故にすることも許されない。
マニフェストを掲げての初めての政権交代である。マニフェストに書かれたことは忠実に実行してもらわなければ、ますます、国民の側に政治不信が広がるだけである。
2010年04月19日