喫煙者は労働生産性が低い
喫煙は年130時間のムダ!
「健康と生産性」の関係
企業間競争が激しくなっている。従業員一人の生産性を向上させるために、見落としがちなのが、健康と生産性の関係だ。不健康な社員の労働生産性は、そうでない社員と比べると著しく下がる。
機械が故障した場合、修復に必要なコストには、機械が動かなかった時間やパーツの取り替え費用など直接的損失がある。それと同様にある社員が欠勤した場合、他の社員たちによる労働時間を増やして補填しなければならない。
もちろん社員は機械ではない。ここで注目するのは、不健康によって損なわれる意欲や集中力のような精神的な影響、つまり間接的損失だ。間接的損失は、想像以上に高額なコストを生む。こうした目に見えない間接的損失を知ることが企業競争を生き抜くためには重要だ。
例えば喫煙者の生産性損失はどうだろうか。喫煙者の年間生産性損失時間は130時間に及び、その内、出勤していても体調不良を感じている時間が、76.5時間を占める。現在、喫煙者による生産性損失は最も高い。
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役所は民間企業ではない。しかし、役所職員の労働生産性が低くていいとは思わない。職員の健康問題に大いなる関心を持ち、不健康な状態を脱するように心がけることが、明るい職場、楽しい職場、健康的な職場を作ることになる。
そのためには、職場の禁煙をより強力に推進することは合理的対応といえる。
具体的な対策としては、庁内喫煙室の撤去、敷地内禁煙、屋内のタバコ自販機撤去、求人における喫煙者不採用、禁煙治療の助成などやるべきことはたくさんある。
【参考図書:PRESIDENTプレジデント 2010 5/17号 P.122】
2010年04月30日