田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

中国にも勇者がいた。やはり言論の自由は大切だ。

中国の歴史専門家「毛沢東は人殺し、共産党はチベット侵略」で物議
 2010/05/11(火) 13:43 サーチナ(http://searchina.ne.jp/)より
 
  北京市内の歴史教師を務め、関連著作やテレビ出演で知名度が高い袁騰飛氏がこのほど、インターネットの動画講座で、中華人民共和国の歴史を痛烈に批判した。毛沢東主席は「皇帝であり教主」で、「思うままに人を殺した」と主張。さらに、「中国共産党はチベットを武力侵略した」などと論じた。袁氏に対する、猛烈な反発が発生したが、擁護の声もあがった。


  袁氏は、中国の歴史教科書が「デタラメだらけ」と主張。毛沢東主席については、文化大革命時代の青少年の熱狂と本人の満足ぶりを「皇帝はみんな、そうだった」と指摘。「毛沢東は皇帝になり教主になった。すべての独裁者の心理は不健全になり知力はなくなる。毎日のように、万歳と叫ばれるからだ。合理的判断はできなくなる」と論じた。


  袁氏によると、毛沢東主席はヒトラー、スターリンと並ぶ20世紀の三大魔王。ただし、「ヒトラーは外国人を殺戮(さつりく)」、「スターリンは自国民を殺戮。ただし、法律的手段を用いた」点は異なり、「毛沢東は、殺したいと思っただけで、自国民を次々に殺した」という。


  天安門広場にある人民英雄記念碑には毛沢東主席の字で「人民の英雄は永久に朽ちることがない(人民英雄們永垂不朽)」と書かれている。抗日戦争や国民党との内戦の犠牲者を称えるものだが、袁氏はこの文句を「(中華人民共和国が成立した)1949年から1978年までの恐怖政治で犠牲になった人々のため」とすべきだと論じた。


  また、チベットは、中華人民共和国が成立した後も独立していたと主張。ダライラマが1989年にノーベル平和賞を受賞したのは、中国共産党のチベットに対する武装侵略に抵抗しているからだとの見方を示した。


  袁氏は、中国の近現代史における「タブー」にまで踏み込んだ。ただし、日本絡みの歴史観で、中国の公式見解と大きな違いはない。靖国神社に参拝する日本人に「病的なファシスト。極右分子」がいるとした上で、「私は靖国神社を見学したが、参拝はしなかった」と述べ、「あなたも、(毛沢東主席の遺体を安置している)毛沢東記念堂を見学するのはよいが、参拝はすべきでない」、「毛沢東記念堂は、靖国神社と同じだ」と主張した。
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 言論の自由が認められていない中国で、よくこの様な発言ができたものだと感心した。中国にも、袁騰飛(イアン・ション・フェイ)氏という勇者がいたということだ。
 私は言論の自由が認められていない国を決して認めようとは思わない。もしこれから中国が、私(私のような日本人)に認められたいと思えば、可能な限り言論の自由を保障していかなければならない。


 中国国内では批判も多いと言うが、私からすれば、至極まともな見解という評価だ。要約すると氏の主張は3点ある。


・毛沢東は殺戮者。
・中国はチベットを侵略した。
・靖国神社に参拝する日本人には極右分子がいる。


 氏の身体的な心配をすると同時に、氏をどのように扱うかを、私は国際社会が注目していると思う。はたして中国とはどのような国であるのかということだ。
 仮に氏を社会的に抹殺したとしても、「世間の口に戸は立てられぬ」のようにこの話題は中国最大のタブーとなりつつも、静かに伝承されていく情報となるに違いない。
 このインターネット社会になって、中国はどこかで言論の自由を認めざるを得ない時代がやってくることを、実は知っているのだろう。今はそれを解禁する時期を探っているのだと私は推察する。


2010年05月13日