田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

人を殺すに刃物はいらない

「上杉を潰せ」官房機密費追求のジャーナリストに降りかかる恐怖の日々
 日刊サイゾーより


 元官房長官だった野中広務の「官房機密費」問題が波紋を呼んでいる。


 野中がテレビ番組や沖縄での講演などで、「(官房機密費は)政治評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのは額まで書いてありました」「返してきたのはジャーナリストの田原総一朗氏だけ」などと暴露したことが発端だ。


 野中発言は一斉に報道されたが、その後評論家の実名などを含め深く追求するメディアはほとんどない。


 それは評論家だけでなく大手マスコミ政治部や幹部の多くが、官房機密費という「毒まんじゅう」を食べているからに他ならない。及び腰になるのは当然のことだ。


 そんな中ジャーナリストの上杉隆が「週刊ポスト」(小学館)誌上においてこの問題追及を開始した。


 上杉といえば、記者クラブ開放の立役者であり、小沢一郎の土地疑惑問題では検察の"違法捜査"などを追及した気鋭のジャーナリストだ。


 だが、そのことが上杉の周辺に異変をもたらしているという。


「ここ数カ月、『上杉を黙らせろ』という声は政官界だけではなく、各方面から聞こえてきます。タブーとされる領域に次々と切り込むので目障りだと思っている勢力は多い」(政界に詳しいジャーナリスト)


 それはマスコミ界に関しても同様だという。


 大手メディアにとって、記者クラブ開放は自分たちの既得権益を侵された忌々しい出来事であり、今回の機密費問題も身に覚えのある関係者にとって、上杉の存在は目障りどころの話ではないだろう。


「某大手放送局では『何でもいい。上杉を潰せ。女でも経歴でもスキャンダルを探して来い』という指令まで出たといいます」(前出ジャーナリスト)


 4月に上杉と会った際、最近は断酒して、車で移動していると聞いた。その理由は語らなかったが、今思えば「身辺を警戒」していたのだろう。上杉本人に聞いてみた。


「親しい政界関係者などから『身辺に気をつけろ』という忠告は何度ももらっている。特に『電車に乗るな』とね。それで車で移動し、お酒も飲まないようにしている。夜は自宅に帰らないでホテルを転々としている」


 確かに電車は怖い。特に痴漢。男性を社会的に抹殺するには、痴漢が最も効果的な手段である。それをでっち上げるなど奴らにしたら朝飯前だろう。


 それでも新幹線には乗らざるを得ない。その際はホームの端ではなく真ん中に立つようにし、盗聴・尾行も想定内とも語っていた。


 タブーに切り込むにはこうした警戒は必要だし、卑劣な手で言論を抹殺されないためにも、問題追求の手を緩めないことも肝心だ。


 もうひとつ、万引きにも注意した方がいい。買物中にバッグの中に商品を勝手に入れちゃうのは、もっと簡単だろうから。


 女性に関しては──トラブルを含め私は知らない。
(文=神林広恵)
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 昔話になるが、1980年に「ザ・ハングマン」というTV番組があった。現代の必殺仕事人というコンセプトで作った物語だった。
 物語では、法では裁かれない悪人を、様々な手段によって、社会的に抹殺していた。勧善懲悪番組である。
 しかし、これが現実社会に応用されると、特定の組織や個人にとって都合が悪い人物を、社会的に抹殺するために、この手法が応用されることになる。


 私は上杉隆氏ほど、知名度も社会的影響もないが、酒を飲まないようにしているということろは、ささやかだが共通している。
 酒は、飲んでいるものにとっては気持ちが良いことかもしれないが、これほどまでに、個人を無防備にさせる飲料はない。


「思わず触ってしまうかも知れない」
「思わず殴ってしまうかも知れない」
「余計なことを言ってしまうかも知れない」


 酒による粗相は、数多くあるが、「人の振り見て我が振り直せ」とはなかなか行かない。「自分だけは大丈夫」そう思っている人間に限って、足をすくわれる。
 人など、いとも簡単に潰すことができる。叩いて全くホコリが出てこない人間などいない。ただ、それが表になるか、ならないかの違いでしかない。


 とにかく普段から、用心しておくに越したことはない。


2010年06月01日