誰かの庇護の元に与えられた、もろくもはかない命
昨日の本会議の一般質問で、野良猫の去勢について取り上げた議員がいた。ペットとして飼ったはいいが、飼い主がもてあましてしまい、捨て猫が野良猫化してしまう猫たち。
先日、将棋の加藤一二三九段が被告となった、「野良猫餌やり裁判」では、被告敗訴の判決となり、加藤九段に餌やりの中止と慰謝料204万円の支払いが命じられたばかりである。
殺処分に対しては反対する世論もあり、また野良猫の避妊に関しても、なぜ税金を使ってそんなことをしなければならないのかという反対論もあって、住民間での議論による統一見解らしき方向性が、まだ見えてこない。
本来は人間の犠牲になっている猫たちであるが、表面上は加害の立場に立っている。
またその日は、多くの議員が、児童虐待の問題を取り上げていた。
そして、以下の報道である。
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民主・小林議員、国会閉会後に辞職へ
民主党の小林千代美衆院議員(北海道5区)は8日、同党執行部に対して、北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件など一連の不祥事に対する政治責任を取り、今国会閉会後に議員辞職する方針を伝えた。
執行部側も了承した模様だ。
(2010年6月9日09時10分 読売新聞)
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国会議員と言えども、党幹部に媚びを売らないことには、生きながらえること違わず、もろくもはかない命を散らすことになる。
しかも、児童や猫のように、同情してくれる者も少なく、自業自得との冷たい言葉を浴びせられるばかりである。
政界に自立できない命とは、こうもはかない。
2010年06月09日