田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

「適正な捜査」の証明は、警察自らが行え

痴漢:自殺者の母「情報提供を」 「冤罪」訴え会見
6月16日(水) 毎日jpより

 09年12月に痴漢容疑で事情聴取を受けた直後に自殺した大学職員、原田信助さん(当時25歳)の母尚美さん(53)が15日、東京都内で会見し「息子は冤罪(えんざい)だ」と情報提供を呼び掛けた。事情聴取を録音した遺品のボイスレコーダーの内容を基に「真実を知るために力を貸してほしい」と訴えた。


 原田さんは09年12月10日午後11時ごろ、JR新宿駅構内で女性の腹部を触ったとして警視庁新宿署の事情聴取を受け、聴取後の11日早朝に自殺した。新宿署は今年1月、原田さんを都迷惑防止条例違反容疑で書類送検、原田さんは容疑者死亡で不起訴になった。


 尚美さんは平日の夜ごとに新宿駅構内で情報提供を呼びかけている。


 ボイスレコーダーを再生したところ、原田さんが警察官に「目撃者を探して」と何度も訴え、「大学生に『触っただろう』と腕を引っ張られて暴行を受けた。絶対やってない」と主張する様子が録音されていたからだ。


 尚美さんは4月、原田さんへの暴行容疑で氏名不詳の男を東京地検に告訴したといい、この日の会見では「目撃者探しは息子から私への最後の伝言だと思っている」と語った。


 新宿署は「原田さんが亡くなったことは大変お気の毒だが、適正な捜査をした。詳細については差し控えたい」と話している。【伊藤直孝】
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「警視庁新宿署の事情聴取を受け、聴取後の11日早朝に自殺した」
 この事実を重く受け止めるならば、警察は、どのような聴取をしたのか、取り調べの可視化によって、それを証明しなければならない。


 そうすることによって、自らの潔白を証明できるというものだ。
 それができなければ、この事件は、警察の捜査によって引き起こされた自殺事件として認識され、警察官が、原田さんを死に至らしめたと考えるのが筋だ。


 原田さんを強引に取り調べた警察官は、速やかに告訴され、裁判によって事実を明らかにすべきである。


2010年06月16日