政治センスがない谷垣総裁
「首相はカンニング」自民党の谷垣総裁が批判 秋田
2010.6.21 01:59 産経ニュースより
自民党の谷垣禎一総裁は20日、秋田市内で、参院選の同党立候補予定者の決起集会に出席。参院選を中間試験に例えて「菅さん(首相)の答案(マニフェスト)は自民党の答案をカンニングして丸写しした」と皮肉った。
谷垣総裁は、消費税について「選挙直前で悩んだが、もう逃げられないと(マニフェストに)入れた。消費税を背負って選挙の川を渡りきれるかと思っていたが、菅さんが『私も一緒に背負ってくれませんかというんだから…』」と痛烈に批判した。
鳩山前首相が辞任した経緯についても「普天間や政治とカネの問題だけでなく、すべての面で壁にぶつかって政権を投げ出した」と改めて断罪した。
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地方議員の友人と話していて、図らずも一致してしまったのは、自民党の谷垣総裁に対する評価である。
自民党が消費税10%を主張しているのに対して、民主党も同じく消費税10%を主張し始めたことを、批判した「政治センス」を疑うというものだ。
谷垣発言の第一報が、私の耳に入ったのは、あくまでも伝聞であったため、正確さには欠けたのだが、私が思わず口にしてしまったのが「バカじゃないのか」そんな一言だった。
どこの世の中に、自分たちの主張を取り入れた政権与党を、そのことだけをもって批判する政治勢力があるというのだろうか。まさに今の自民党は、批判のための批判をしている、単なる批判政党でしかないということだ。
もし私が谷垣氏と同じ立場ならば、「自民党が主張することの正しさが、このように政権政党である民主党によっても支持され、実現しようとしている。これからも、私たちは政権政党である民主党に影響力のある責任ある野党として活動していく」のような発言はできなかったのか。
または、
「自民党の政策の正しさは民主党が証明してくれた。消費税だけでなく、自民党の政策には、まだまだ正しいのに民主党が認めていない政策がたくさんある。これを良い機会に、民主党には、是非、より多くの政策を、我々の自民党から学んでいただきたい」
などというような発言をして、民主党を批判するのではなく、むしろ高く評価して、自民党の政策を一つでも多く実現してくれる政党としてしまえば良かったと思う。
それを、前後の立ち位置をわきまえず、批判のための批判を展開するのだから「センスがない」と私は断言してしまう。
野党第1党である自民党の総裁からして、この程度のセンスなのだ。とても参院選挙で、民主党政権にダメージを与えることなど期待できない。
いつまでも 第2党だと 思うなよ 野党は自民党 だけじゃない。
2010年06月23日