7/20 子育て・教育力向上特別委員会 その1
7/20 子育て・教育力向上特別委員会があった。そこで少子化に対する報告があった。その内容は、通俗的に言われる「少子化が問題である」という立場からの報告であり、評価であった。
通俗的に言われる少子化の問題点とは、若年層が少なくなることによって、社会全体の活力が少なくなってくるということ。社会を支える人が少なくなることによって、このままでは年金制度を初めとする社会制度が成り立たなくなってしまうことなどだった。
これ自体は別に目新しい主張では無いのだが、私はすぐさまその評価に対して指摘を入れた。
「少子化がいけないとのご指摘でありましたが、だとするならば、結婚しない人、結婚しても子どもがいない夫婦など、少子化防止に貢献できていない人々をどう評価するのですか。私は、その人達も含めて『良くない』と言えて、始めて『少子化は良くない』と言えるのであって、独身者や子どもがいない夫婦を容認しておいて、『少子化は良くない』というのは、おかしいと思います。では、今、行政の立場から、独身者や子どもがいない夫婦を 『良くない』と言えますか。言えるならば良し、言えないのならば、当然、少子化に対する評価は中立的であってしかるべきです。逆に言えば、独身であることや、子どもを産まない選択など、生きる上で、多様な価値観が認められた現代社会にあって、少子化という社会現象は、当然の帰結だとは考えられませんか。だとすれば、『少子化やむなし』という考え方もあるわけだし、研究者の中には、単に『少子化が良くない』と言っている人たちばかりでは無いです」
この様に主張した。
事実、私は少子化やむなし、いやむしろ少子化を肯定的にとらえ治して、このような時期だからこそ、都市の過密化などを是正してはどうだろうかと考える立場だ。
少子化が悪いと考える人たちに問いたい。あなたたちは、独身者や子どもがいない夫婦にまで、「あなたたちは悪い」と言い切れるのか。言い切れるのならば良し、言い切れないのならば、少子化が悪いなどと、安易に言わない方がいい。
論理的思考の整合性とは、こういうことだ。
2010年07月20日