田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

拡大するシルバー市場

 私の両親の話で恐縮だが、私の両親は二人とも70歳を超えた高齢者である。生活上の必要性から、慣れない携帯電話を持ち始めたのが、数年前からだ。
 その当時から言われていたことだが、単に話をするだけの携帯電話であっても、表示される文字が小さくて見にくいと、ずっと私は言われ続けてきた。
 そこで最近、高齢者向けの文字が大きく表示される携帯電話を買って、二人とも持つようになった。
 これがとても好評である。やはり文字が大きく、見やすいと言うことが、どれだけ高齢者にとっては使いやすさにつながるのか、改めて認識させられた。


 父親は車を運転する。その時、いつも不満を言うのは、カーナビの見にくさだった。単に画面が見にくいというだけでなく、カーナビ故に、画面が小さく、そのため文字が小さくなってしまい、それが見にくいという両方の側面があった。
 
 この前、オートバックスというカー用品店に行って、新型のカーナビを見ていると、アルパインから「ビッグX」というカーナビが売り出されたとの宣伝をしていた。
http://www.alpine.co.jp/products/carnavigation/x088/
 何でも、説明によると従来のカーナビの画面よりも、1.43倍も画面が大きくなっているとのことだ。
 これならば、同じ大きさの地図を表示するにしても、文字は大きく表示できるだろうし、若者向けに小さな文字であったらしたら、より広い地図を表示することが可能となるであろう。


 高齢者が車の運転をする場合、何よりもこの様なカーナビの見やすさなどが、事故回避につながると思う。
 私だけが車を運転するのであれば、それほど必要性は薄いかも知れないが、これからは私の父親のように、高齢運転者とも一緒に同じ車を運転する家庭も、きっと増えて来るであろう。


 もっともっと、高齢者の立場に立った商品開発をすることが、大きなビジネスチャンスにもつながるし、それが企業による社会貢献にもつながる。
 少子高齢化社会によって、ますます高齢者の相対的人口は増えてくる。積極的に家を出で活発に動ける高齢者に求められるような工業製品を開発、販売していくことが、これからの全ての日本企業に求められていることは、言うまでもない。
 消費者の一人として、微力ながら、私はそのような商品を積極的に購入し、使用する。この様な消費行動によって、私は元気なお年寄りがより多く外に出て動けるような社会の実現を側面から応援する。


2010年08月17日