田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

真夏の外仕事は辛すぎる

熱中症で病院搬送、4万人超える 死者は145人
2010年8月24日21時18分 asahi.comより


 この夏、熱中症で病院に搬送された人が全国で4万人を超え、このうち搬送直後に死亡が確認された人が145人に上ることが24日、総務省消防庁のまとめでわかった。


 同庁によると、5月31日から今月22日までに、熱中症で搬送された人は4万1020人。週ごとにみると、梅雨明けで搬送者が増えた7月19~25日の週が9901人で最も多く、次いでこの夏、3度目の猛暑のピークとなった8月16~22日の9259人だった。都道府県別では、東京都が最も多く3154人。愛知県(3153人)、埼玉県(2796人)、大阪府(2779人)の順となっている。


 同庁によると、2008年(7~9月)の搬送者は2万3071人、09年(同)は1万2971人だった。
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 この前、カンボジアに行ってきた。カンボジアと言えば常夏の国と言っていいほど毎日が暑い。現地のガイドにカンボジアでの労働時間帯について聞いてみた。
 公務員の場合は、9時から働いて11時までと、14時から17時まで働くという。
 民間の場合は、9時から働いて11時までと、13時から17時まで働くという。
 私の記憶とガイドの知識に頼った不確かな情報だが、昼休みが長いと言うことは確かなようだ。
 そういえばスペインも9時から14時頃まで働き、昼休みがあって、再度働き始めるのは17時頃だったように記憶している。確かその時間帯がそのまま、ランチとディナーの時間帯だっただろうか。
 私の記憶を根拠とした不確かな情報で恐縮だが、私が言いたいのは正確な時間帯のことではなく、昼休みが2時間以上あるということなのだ。


 もし日本でも昼休みを2時間以上取ることを法律に明記したらどうなるだろうか。まず、ランチの形態が変わってくるのではないだろうか。今は早い、安い、うまいのような、コンビニ弁当のような食事をしているサラリーマンであっても、昼休みが2時間あれば、ゆっくりおしゃべりしながらランチコースなどを楽しめるようになるのではないだろうか。


 それに何よりも、お昼の炎天下の元で外仕事をしている人が少しでも長く休んでもらうことにより、熱中症にかかりにくくなるのではないかと思う。


 温暖化が叫ばれて久しいわけだが、真夏の労働形態については、今一度、国民全体が考え直しても良い時期に来ているのではないかと思う。
 日本人は働くことが自己目的化して「働くことは美徳」という概念から脱却が難しいとは思うが、生活を楽しんでいる外国人の価値観は、「働くことは必要悪」であり、「働いていない時間は家族と過ごすことが善」という価値観である。
 家庭を顧みず働いてばかりの人にとっては、少し参考にしても良い価値観ではないだろうか。


2010年08月24日