成田市のヨークマートにて
10月1日(金)からタバコが値上げする。
この増税によって、ほとんどの銘柄が一箱110円以上の値上げになるという。このような事実を目前にして、今、スーパーでは、どのようなタバコの売り方をしているのか、皆さんはご存じだろうか。
9月5日(日)夕方時、私は成田市のヨークマートに行っていた。夕方時は駐車場も満杯で、少し待たないと駐車さえもできないほどの盛況ぶりだった。
店内で流れていた放送に、私は自分の耳を疑った。
「ただいま、タバコがお安くなっています。10月1日からはタバコが増税となり高くなります。今ならば、お求めやすくタバコを買うことができます。是非、タバコをお買い求めください。箱単位でのご購入をおすすめします」
この様な内容の放送を延々と続けていたのだ。
普通のスーパーならば、卵が安いとか、野菜が安いとか、肉・魚が安いなど、他にも色々と宣伝すべき商品があると思うのだが、
「おたくのスーパーには、タバコしか売っていないのか」
思わず、そう突っ込みを入れたくなるような、酷い放送だった。
私自身は、10分~15分ほど店内にいたが、一度として、タバコ以外の商品の宣伝を聞くことはできなかった。
のべつ幕なし、ずっとタバコの宣伝だけが、店内に流れていたのだった。
つまり、イトーヨーカドー系列のヨークマートという企業は、自分たちが儲かりさえすれば、喫煙者や喫煙行為に悩んでいる人たちの健康などどうでもよく、より多くの人たちにタバコを吸わせ、病気にさせ、それでも自分たちは金儲けをしてウハウハだという企業なのだ。
「そうなんですよね」
このように、お客様相談室:0120-115-616 (受付時間 : 月曜~金曜 9:30~17:30)に電話をして、聞いてみた。
「いや、違います」というのだ。
では、なぜこのような放送を延々と続けるのかという質問に対しては、回答は無かった。答えられるはずもないだろう。しかし、今後、この様な放送は止めさせるということだった。
タバコの害について、また増税に至った背景について、あまりにも無知すぎると、このような失敗を大企業と言えども、犯してしまうという。どんな外的要因をビジネスチャンスとして認識して飛びつくかは、企業センスにより様々だろうが、ありまにも無知すぎる企業の飛びつき方は、滑稽であり、逆に企業イメージを悪くしてしまう。
タバコを積極的に、国民に売りつけようなど、私に言わせれば「反社会的企業」そのものである。ヨークマートには猛省を促したい。
10月1日(金)のXデーを目前にして、同様な企業が駆け込み需要を目当てに、同じような宣伝をしないとも限らない。あと1ヶ月ちょっとの間ではあるが、無煙社会を作りたいと願う心ある方々によって、このように企業が暴走行為をしないような監視体制を強めていただきたい。
2010年09月07日