田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

女性の1人旅では、無茶をしないように

大分に宿泊形跡なし、31日夜にトラブルか 看護師殺害
9月7日 asahi.comより


大分県別府市明礬(みょうばん)の雑木林で神戸市垂水区の看護師横手宏美さん(28)の遺体が見つかった殺人事件で、横手さんは8月31日夜に事件に巻き込まれた可能性が高いことが7日、捜査関係者への取材でわかった。計画的な一人旅を続けていた横手さんが、大分県内で宿泊施設に宿泊した形跡がないうえ、31日夜に家族が送ったメールへの返答もなかったという。県警は7日も現場付近を中心に聞き込みや遺留品捜しを続けている。


 県警の捜査関係者によると、横手さんは8月28日、神戸市から1人で軽乗用車で九州旅行に出かけ、福岡や熊本、鹿児島県指宿市、宮崎県の温泉地などを旅行して31日夕に別府市入りしたと見られる。横手さんが同日午後5時過ぎに記した旅行のメモ書きには、市内の温泉に入ったとの記述があったという。


 横手さんはインターネットやガイド本で九州の温泉地や宿泊施設について調べ、事前に旅行を計画。携帯電話で予約をとりながら宿泊していたという。8月28日に福岡県、29日に鹿児島県、30日には宮崎市のビジネスホテルに宿泊していたことがわかったが、県警は、31日に大分県内で宿泊したことは確認していない。


 司法解剖の結果と車の目撃情報から、横手さんは8月31日夜から9月1日午後1時の間に、何者かに手か腕で首を絞められて殺害されたとみられている。


 雑木林は、別府市の明礬温泉街から山中に入った無人の露天ぶろ「鍋山の湯」の近く。約200メートル下の空き地にとめてあった車は施錠されており、車内からは毛布、タオルケット、化粧品や歯ブラシが見つかったが、財布や車の鍵などの貴重品は見つかっていない。
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 とても心が痛む事件である。実は横手宏美さんが殺害された「鍋山の湯」には、私も3回ほど行ったことがある。旅行好き、温泉好きの私は全国を旅しているが、まさか自分が行ったことがある場所で殺人事件が起こるなんて、思いもよらなかった。
 全国の温泉ファンの方々にとっても、同好の士がこの様な形で殺害されたとなると、私同様きっといたたまれない気持ちにもなるであろう。


 現場は町中から森を抜けていくような場所にある。未舗装ではあるが、林道がしっかりしているので、ちょっと調べれば車やバイクでならば行きやすい場所ではある。それでも、町中からは、結構走らないと、「鍋山の湯」には到着しない。しかも、車を置いた場所から、更に15分ほど上り坂を歩いた場所にお目当ての温泉はある。
 現場は、温泉に入る人を除けば、全くの無人で、自然溢れるといえば聞こえはいいが、寂しい場所だと言えば、人けがない寂しい場所なのだ。
 報道によると、8月31日に宮崎を出発した横手さんは夕方頃、この別府に到着している。もし別府到着後すぐにこの温泉へと立ち寄って被害にあったとするならば、殺害時間は、8月31日の夕方から夜にかけてということになる。

 一般論で言えば、この様に周りに何も無い混浴露天風呂に女性が入ることは少ない。仮に入るとしても、一人で行くとことはまずない。また、他人に自分の体が見えてしまうからという理由もあって、昼間から入る人はもっと少ない。もし彼女が、もし見えてしまうからと言う理由で、夕方からの時間帯を選んで現場に行ったのだとしたら、結果としてそれが仇になったのだろう。


 仮に「見られたくない」という理由で、夕方から夜、または夜から朝にかけて入浴するとしても、女性1人で入浴するなど、とても危険な行為である。やはり誰かと、それもできれば知り合いの男性と一緒に入浴するなどの行動を心がけるべきであろう。実際、他の女性たちも深夜に入浴する場合は、そのようにしているはずである。とにかく一人での行動は危険が多すぎる。


 私も旅好きだからよくわかるが、1人旅はとても楽しい。何かと気軽で自由を満喫できて、それはそれでとても楽しい旅には違いない。私も学生時代から、さんざん1人旅を楽しんで来た。しかし、その自由の隣には、同時に危険もたくさんある。特に女性は男性の1人旅以上の危険を抱えていると言って良い。どんなに「男女平等」の社会になっても、犯罪者が狙うのは比較的に男性よりも女性の方なのだ。当然ながら、力が弱く何かと不利な女性には、くれぐれも軽率な行動は慎んでもらいたい。


 自然を愛し、温泉を愛する日本人が、この様に殺されることは、横手さんの事件をもって最後にして欲しい。
 世界に誇れる日本の温泉文化を日記にも取り上げようと思っていた矢先の殺人事件だけに、私も非常に大きなショックを受けている。
 今回の事件は、これはこれで不幸な事件ではあるが、この事件を理由にして、日本の温泉文化を「悪しき文化」としてとらえ、規制強化により愛好者が減らないことを切に願う。


2010年09月11日