田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
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日刊田中けん

領海侵犯を行う中国船籍には毅然とした対応を

中国漁船船長を逮捕 尖閣沖、海保船に接触、妨害容疑
2010年9月8日 asahi.comより


 日本が領有を主張する尖閣諸島・久場(くば)島沖の東シナ海で7日、中国のトロール漁船が石垣海上保安部(沖縄県石垣市)の巡視船に衝突した事件で、同保安部は8日未明、漁船「●晋漁5179(●は門がまえに虫)」(166トン)の中国人船長、ヂャン其雄(チーシォン)容疑者(41)を公務執行妨害の疑いで逮捕し、発表した。


 海上保安庁によると、巡視船の命令に従わずに衝突させる行為が現行犯以外で公務執行妨害に問われるのは極めてまれ。政府高官らが官邸で協議し、逮捕の方針を確認したという。漁船と巡視船の接触には、日中両国が互いに抗議をしており、船長の逮捕で外交問題化するのは必至の情勢だ。同保安部はヂャン船長の身柄を8日早朝に石垣市に移し、取り調べを本格化させる。


 海保によると、ヂャン船長は7日午前10時56分ごろ、久場島の北西約15キロの日本領海上で、巡視船「みずき」(197トン)の再三の停船命令に応じず、急に方向を変えて左前方のみずきに左舷を衝突させ、海上保安官の公務の執行を妨害した疑いがある。


 みずきは右舷の中央付近に幅約3メートルにわたってへこみやひっかき傷ができたが、けが人はなかった。


 海保によると、漁船の乗組員は15人ですべて中国人。午前10時15分ごろ、同保安部の巡視船「よなくに」(1349トン)が久場島の北北西12キロ付近で漁網を揚げていた漁船を発見。退去するよう警告したところ、漁船が動き出して船首をよなくに左舷側の船尾に接触させて逃走。その後、みずきと別の巡視船が漁船に停船を繰り返し命じながら追尾していたところ、船体をみずきに衝突させたという。


 漁船はさらに逃走を続けた後、午後1時前に同島の北西約27キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で命令に応じ停船。その後、海上保安官22人が漁船に乗り込んで立ち入り検査で航行の目的などを調べていた。


 尖閣諸島は中国、台湾も領有権を主張しており、付近の海では中国や台湾の漁船がたびたび操業。海保が退去するよう呼びかけていた。


 尖閣諸島近海では2008年6月、海保の巡視船と台湾の遊漁船が衝突、遊漁船が沈没する事故があった。だが海保関係者によると、中国漁船と巡視船が衝突したケースは「記憶にない」という。
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 この様な事実からも言えることだが、日本の国境を実際に守っているのは、自衛隊ではなく、海上保安庁なのである。今回の事件で、中国は尖閣諸島は中国の領土だから、この様な対応は止めよと抗議したという。見当違いの抗議も甚だしい。


「船長の逮捕で外交問題化するのは必至の情勢だ。同保安部はヂャン船長の身柄を8日早朝に石垣市に移し、取り調べを本格化させる」


 記事には、この様な一文があるが、外交問題にしたいのは中国の方であり、このような外敵状況に関係なく、海上保安部には、徹底して取り調べを行っていただきたい。


 もし日本を少しでも愛する気持ちがあるならば、是非、日本を旅して欲しいと思う。それも日本の端から端まで、旅することで「国境」という概念をより多くの日本国民と共有したい。
 実は私も、口で言うほど、沖縄などの西方の離島には行ったことが無い。それでも、思いは、及んでいる。国境の島は、国境の地域は、常にこの様な緊張関係の中で、日々の生活を送っているのだと、私自身も実感してみたいと思う。


 この様な体験があってこそ、領海侵犯されたときに外国船籍に対して、毅然とした対応ができる、またはそのような対応を望む世論につながるのだから。


2010年09月12日