田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

外国人が認めた、世界に誇れる日本の文化

外国人が日本を訪れる理由、1位は「日本食を食べたいから」
2010/07/27(火) 11:51 サーチナより


 日本政府観光局(JNTO)は、訪日外国人旅行者を対象としたインタビュー調査報告書『JNTO訪日外客訪問地調査2009』を7月30日に発行する。これに先立ち、概要を15日に公表した。
 この調査は、日本政府観光局(JNTO)が日本の主要な空港で、外国人旅行者が自国に帰国する際に対象に行ったもの。
 調査結果によると、観光客が訪日前に期待したこととして、「日本の食事」(58.5%)がトップ、以下「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)の順となった。06年以降1位の「ショッピング」に代わり、「日本の食事」が初めて1位となった。  
 旅行に関する米国のサイト「travelvideo.tv」でも この話題を取り上げている。調査結果によると、対象者である外国人旅行者の半数以上が、日本を訪れる第一の目的に「料理」を挙げており、また旅行者の関心は寿司(すし)やてんぷらにとどまらず、例えばおにぎり、焼き鳥、ラーメンやそば、お好み焼きといった、地元で食べられるような日常的な日本食に興味が広がっていると紹介。
 また外国人旅行者の間では、最近日本茶の文化が世界的に注目されており、お茶の栽培で有名な静岡への旅行も好まれると説明。そのほか、冬季は新潟の醸造所に、珍しい地酒や新酒を目当てに訪れる観光客も後を絶たない、と日本の食文化の魅力を紹介している。
 記事では、日本食の人気は、世界中で確固たる地位を築いているとし、日本への観光旅行は食べ物と文化への本物志向の経験を求めるグルメたちによって増大していると指摘している。(編集担当:田島波留・山口幸治)
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 世界三大料理と言われるのが、フランス料理・中華料理・トルコ料理である。日本だけで通用する俗説だとも言われているが、この中に日本料理は入っていない。
 世界三大スープと言われているのが、トムヤムクン・フカヒレスープ・ボルシチと言われている。ここにも日本の味噌汁が入っているわけではない。
 しかし、世界三大美食都市となると、東京・京都・パリとなるらしい。これはミシュランガイド総責任者のナレ氏が、東京・京都・パリ・大阪・ニューヨークという順位付けをしたことを根拠にしている。
 とにかく、記事にもあるように、外国料理も含めて、日本での食文化は世界の観光客からも高く評価されているようだ。


 確かに、東京・京都・大阪にはおいしいレストランが多い。
 ただし、ミシュランには申し訳ないが、それでも私は今やおいしいレストランは地方にもあると提言したい。


 今や新進気鋭のシェフ達は、市場を求めて大都市で働くのではなく、むしろ生産地を求めて地方へと移動している。地産地消にこだわるのは、市場を優先して儲けることよりも、よりおいしい食事を提供したいというプロ意識からなのだろう。生産地に近い場所で料理するからこそ、よりおいしい料理が提供できる。この信念がシェフを地方へと駆り立てているのかも知れない。

 北海道美瑛にある「オステリア・バローレ」私がおすすめする地産地消を実践する地方のイタリアンレストランだ。
http://www.biei-valore.com/home.html
 店の前の道は未舗装で、案内の看板も心許ない。
 それでも、わざわざ東京から食べに行く価値があると、私が認めたレストランである。

 これまでは大都市部でしか成立しないと思われていた、フランス料理やイタリア料理などの店が、どんどん大都市を離れ、地方でも店を出している。地産地消で、更においしい料理が提供できるとなれば、美食家ほど東京を離れ、地方へと行くようになるだろう。
 採れたての魚は、採れた場所で食べるのが一番おいしい。
 もぎたての野菜は、もいだその場所で食べるのが一番おいしい。
 実際に私が全国を旅している。その土地の旬の食材を使ったシンプルな料理がどれだけおいしかったのか、私の舌がよく覚えている。

 日本全国の地方を魅力的にすることは、私が昔から唱えていた「都市の過密防止と国土の多極分散型利用」という政治的テーマに合致している。

 もう一度記事の内容に戻ると、日本の魅力とは、「日本の食事」(58.5%)がトップ、以下「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)の順となっている。2番目のショッピングには不向きだが、それ以外の項目は、ほぼ全て地方だからこそ、存在している項目だと言って良い。


 俗に日本人の舶来志向をからかって「日本車の価値を最も知らないのは日本人である」などという言葉がある。

 今私は同じような事を言いたい。
「日本の文化的価値を最も知らないのは、日本人である」

 海外旅行をするのも良いだろう。しかし、海外を数多く旅すればするほど、日本食と温泉に関しては、世界の他の場所では決して体験できない素晴らしい日本文化だと言える。
 温泉に入ってゆっくりしていると、本当に自分が日本人に生まれてきて良かったとつくづく思うものだ。
 この日本文化の魅力を、より多く、より広く、世界中に発信したい。そして多くの外国人に日本文化の素晴らしさを感じて欲しい。単に観光客を呼び込んで、経済効果を狙っただけの発想ではなく、より多くの外国人達に、日本を好きになって欲しい。それが広義の安全保障にもつながると私は信じている。


 日本人は、自らの文化に、もっと自信を持ち、胸を張って生きて良いのだ。


2010年10月16日