今こそ、国民の英雄に対する取り調べの可視化を求める
航海士あいまい供述、調べ打ち切り…映像流出
(2010年11月11日00時13分 読売新聞)
尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、警視庁と東京地検は10日、映像を動画投稿サイトに流出させた疑いがあるとして、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で、神戸海上保安部(神戸市)所属の巡視艇「うらなみ」の主任航海士(43)を取り調べた。
主任航海士は自分が映像を流出させたことを認めているが、映像の入手先などについてはあいまいな供述をしており、同日夜で調べをいったん打ち切った。
警視庁は11日も引き続き主任航海士を取り調べ、慎重に裏付け捜査を進める。
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警察による取り調べは、たとえそれが任意であったとしても、実質的には逮捕と同じように行われます。逮捕され、警察の取り調べを受けた経験を持つ者からすれば、任意の場合、参考人に対して、「黙秘権行使の権利」があることを取り調べの警察官から伝えられないだけ悪質です。
つまり任意である方が「いつ逮捕されるかわからない」という精神的プレッシャーが強いため、より多くのことを「言わされる」可能性が高いのです。それが、任意の取り調べの実態です。
私は今こそ、sengoku38 が不当な取り調べを受けていないかどうか、任意で行われている取り調べの可視化を要求します。
あと、もし今、我々で何かできるとしたら、支援体制として、sengoku38 に対して、顧問弁護士をつけてあげることなどが考えられます。弁護士がいるか、いないかは、当人にとっては、ギリギリのところで心の支えになるからです。
国民の英雄を、このまま見殺しにはできません。警察によって不当な供述が取られていないかどうか、心配でなりません。
情報公開と取り調べの可視化をマニフェストに掲げた民主党政権ではありますが、尖閣ビデオ同様に、取り調べの可視化と、その取り調べのあり方を国民に公開するようなことは、全然期待できません。
“やるやる詐欺”もここに極まり。
2年後には政権を離れることになるのでしょうが、民主党政権には、それまでの間、せめて言ったことの1つぐらいは仕事をして欲しいものです。ただ、これもまた全然期待できません。
2010年11月12日