敵は内閣官房にあり!
仙谷官房長官:国会審議の撮影規制検討を
(毎日新聞 2010年11月12日 19時18分)
衆院内閣委で自民・中川秀直元官房長官の質問に「国会内の撮影許可は長年の慣行。機材が大きく進歩した今、時代とともに撮影のあり方をもう一度考え直す必要がある」と答弁する仙谷由人官房長官=国会内で2010年11月12日、藤井太郎撮影 仙谷由人官房長官は12日の衆院内閣委員会で、国会内でのメディアの写真撮影について、「撮影機器が極めて進歩した。禁止せよと言っているわけではないが、時代とともに撮影のあり方をもう一度考え直す必要があるのではないか」と述べ、国会審議の撮影規制を検討すべきだとの考えを示した。
仙谷氏が9日の衆院予算委員会に持参した資料の写真を読売新聞に撮影、掲載されたためで、12日の記者会見でも「望遠レンズ、拡大レンズ(を使うの)はサッカー場とか野球場の話だろう。国会の内規、慣行として(規制を)検討いただけたらと思っている」と述べた。
これに対し、自民党の逢沢一郎国対委員長は記者会見で「自らの不適切な発言を逆手にとって、思いつきのように提案するのはいかがなものか。国会内のルールを官房長官が問題提起するのは筋違いだ」と批判した。
仙谷氏は9日の衆院予算委で資料の撮影を「盗撮」と批判。日本新聞協会に加盟する在京8社の写真部長会が10日、謝罪と発言撤回を求める抗議書を提出し、同委理事会は議事録を「盗撮」から「撮影」に修正した。仙谷氏も発言を撤回したが、謝罪はしていない。【吉永康朗、念佛明奈】
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この官房長官は、全く民意が見えていない。尖閣問題では証拠となるビデオ情報を国民から隠蔽した。国民に隠された情報を、勇気を持って公開した英雄を犯罪者として裁こうといる。国会で撮した映像を盗撮と決めつけ、今後は撮影規制を行うという。
今、この官房長官がしようとしていることは、マニフェストに掲げた情報公開とは逆行した権力の乱用である。権力とは、それを持つと、どうやら独り占めしたくなる“毒”があるようだ。情報も、権力者である自分も含めた特定の人間だけが知りうるモノにしておくことで、自分が権力者であることに酔えるらしい。
歴代の自民党政権も酷かったが、民主党新政権もどうしてどうして、酷くなりつつある。鳩山政権における酷さとは、愚か者が行う酷さであった。仙石政権における酷さとは、独裁につながる酷さである。当然、前者よりも後者の方こそたちが悪い。
鳩山政権時は、まだ何とか、国民に顔が向いた政治をしていた。無理だとわかっていても、沖縄県民の声を実現しようとはしていた。未熟であり無力であり、軽率な言動が周囲をハラハラさせたりもしたが、間違い無く顔だけは国民の側に向いていた。
しかし、今の仙石政権の顔は、中国にしか向いていない。1日24時間、常に「中国様」のご機嫌うかがいをして、いかにしたら「お話しいただけるのか」、猫の目のように気まぐれに約束を勝手に破ったりする、「中国様」の身勝手な言動にひたすら従っていく様は、とても国を代表して立ち振る舞う政治家が行うようなことではない。プライドがない。
その一方で、国民に情報を開示せず、国民から情報を遠ざけ、国民が望んでもいないようなことを平気で行う。そこに民意が無いことをまるでわかっていない。
民主党が圧倒的に多数の衆院にあっては、民主党政権を倒すなどと言うことは、意気込んでみたところで少々難しかろう。しかし、少しハードルを下げて仙石内閣を倒すぐらいならば、可能ではなかろうか。
「毒を以て毒を制す」
小沢一郎元幹事長の世間の評判は良くないようだが、ことここに至ると、仙石内閣よりも、まだ小沢内閣の方が良くは見えてこないだろうか。
今は野党に期待するよりも先に民主党反主流である小沢グループに、倒閣運動の尖兵を期待するというのは、間違った期待の仕方だろうか。
最低限の1期四年間の民主政権を認めた者としては、それでも今の官房長官の存在には耐えられない。本当に多くは望まない。一刻も早く、仙石政権をありとあらゆる方法によって潰したい。
今、その可能性が高い人物をあげるとすれば、それはやはり小沢一郎その人なのだろうと確信する。
仙石内閣は、近々崩壊する。
2010年11月17日