保安官の不逮捕を心から歓迎する
仙谷氏関与の見方強める=不逮捕、ポピュリズムと酷評も-自民
(2010/11/15-22:30)時事ドットコムより
中国漁船衝突をめぐるビデオ映像流出事件で、捜査当局が神戸海上保安部の海上保安官を逮捕しない方針を決めたことについて、自民党内は「仙谷由人官房長官の影がちらついている」(幹部)との見方がもっぱらだ。保安官が逮捕されなくても、馬淵澄夫国土交通相の政治責任は免れないとして、徹底追及する方針だ。
自民党の参院幹部は15日、「役人の説明を聞いて公判を維持できないと悟った官房長官が判断したのではないか」と指摘。党三役の1人は「ここまでやっておいて逮捕しないなんて、ポピュリズムもここに極まれりだ」と酷評。石原伸晃幹事長は国会内で記者団に「中国人船長を釈放しておいて保安官を逮捕したらまた人気が下がると思っているのか」と皮肉った。
ただ、海上保安官が当初想定された国家公務員法(守秘義務)違反容疑で問われない場合でも、自民党は一定期間、海保内で映像が閲覧できる状況にあったとして厳しく追及する方針。石原氏は「国交相は厳重に管理しろと指示を出していると思っていたが、(共有フォルダーへの)アクセス制限とか一切なく不十分な対応だ」と批判した。
一方、社民党の重野安正幹事長は国会内で記者団に「証拠隠滅、逃亡の恐れというのは百パーセントなかったんだろうという判断をしたと思う」と述べた。
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海上保安官の不逮捕決定を聞いて、私は自分のことのように安堵している。不逮捕の決定をしたのが、仙石由人官房長官なのか検察の独自判断なのかはわからないが、とにかく英雄を逮捕しない判断は正しい。
民主党にも船長釈放と尖閣ビデオの非公開という“身から出た錆”が一連の事件の原因になっていることに対して、一人の英雄を逮捕することにためらうだけの良識が働いたのかも知れない。
いや、これ以上英雄を追い詰めたところで、自分たちが悪役になり、ますます人気が下がることを懸念した保身のためだけに、逮捕しなかったのかも知れない。
どちらにせよ、この場で、保安官を逮捕しない決定を、私は素直に喜ぶ。
そもそも逮捕とは、法律的にも誰でもむやみやたらに逮捕していいと言う話にはならない。しかし、警察に睨まれた人物は、間違い無く「証拠隠滅、逃亡の恐れ」という漠然とした理由によって、誰でも逮捕できる仕組みになっている。
逮捕しなかった以上、この問題をこれ以上にほじくり返したところで、何も得られるものはない。これまで以上に、海保は日本にとって必要不可欠な機関であることを再認識させれた。保安官の捜査にかける費用があるならば、少しでも、現状の海保の装備などの充実を図るべきだと、私は提案する。
今回、尖閣ビデオを流失させた保安官に対しても、一刻も早く現場復帰ができることを強く望んでいる。
犯人は英雄ではない。犯人は仙石由人官房長官であり、領海侵犯をして、海保の船に船体をぶつけてきた中国人船長である。根本的には、中共の侵略思想を問題にしないと、この問題は解決しない。
国民の英雄の一刻も早い現場復帰を強く要望する。
2010年11月22日