田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

【緊急発表】いつ来るのかわからないのが大地震

 3月11日(金)14:46頃、三陸沖を震源地とする震度7の大地震があった。
 この影響で東京も大いに揺れ、震度5弱という記録を作った。


 少なくとも私自身が体験した地震の中では一番揺れが激しかった地震だった。
 のど元過ぎると忘れがちなのが震災・防災対策である。


 私が常日頃、都市の過密防止を訴えるのは、以下の通りだ。
①都市住民にゆとりある生活空間を実現し、豊かな生活をして欲しい。
②もし人口が増えることが真の豊かさの証ならば、東京だけが豊かであってはならない。(逆説的だが、私は人口増=豊かさの証明とは思っていない)
③震災・防災対策


 都市の過密防止を訴えるときに、あまり声高には言わないが、実は、過密を防止することは、人を都市に集中させないことが、それ即ち震災対策になると私は信じている。過密であれば過密であるほど、そこが被災すれば、多くの人が死ぬのだ。仮に死なないまでも相当な不幸に見舞われる。震災による死者は、ある意味避けられない事象だ。しかし、必要以上に人が死ぬことはない。ましてや危険だと思われるような場所に無理して人が集まることもない。
 日本観測史上最大の大地震であるように、私自身の体験としても、この様な大きな地震は初めてである。この様な地震に東京が見舞われた時、どうなるのか。それを今はつぶさに観察しておかなければならない。
 鉄道を中心とした公共交通機関は、ほぼ全てストップした。それによって、国道に面した私の家の前は、地震発生時はもとより、その夜から翌朝にかけて、民族大移動とも言える人が歩いて家路についていた。道路は車で大渋滞。とても車移動ができる状況ではない。
 コンビニ・ファーストフード店など、多くの人で混み合っていた。この様な道路事情では、たとえ飲食店と言えども、すぐに食料はつきてしまうだろう。コンビニなど開店休業になるに違いない。
 あまりにも渋滞が酷く、車が動かないため、家の前の車から降りて、私の敷地内で立ち小便をしようとする人まで現れた。お気の毒とは思ったが、軽く注意して帰って行ってもらった。
 このような緊急時にあっては、この程度の「小さな悪事」は、きっと至る所で起きているのだろう。


 江戸川区役所は、建物の一部に倒壊の危険があると言うことで、周辺区域が昨晩から通行禁止になっていた。それに伴い近所のスーパーも急遽閉店となってしまった。
 こんな時だからこそ、食料が必要だと言うのに、多くの在庫を抱えるスーパーでさえ、緊急時には役立たないのだ。


 とにかく、人の移動ができない。聞くところによると、昨日は自転車がたくさん売れたそうである。鉄道もダメ、自動車もダメ、そうなれば自転車と言うことできっと売れたのだろう。震災時においては、脚の確保も重要な課題である。
 そんなとき思ったのだが、やはり災害用バイクを積極的に位置づけてはどうだろうか。どんなに渋滞しているとはいえ、バイクも動けないほど、道路が詰まっているわけではない。自転車・バイクは比較的自由に移動できている。
 土木部を中心に、こんな時だからこそ、活躍しなければならない区職員も多数いるだろうが、移動ままならなければどうしようもない。今回の様な緊急時に備えて、バイク部隊の設置を検討してみてはどうだろうか。


 まだまだ混乱は続く。余震も続く。全国で死者・行方不明者は、1600人を超えたという報道があった。予断を許さない状況は変わらないが、今ここでリアルタイムに起こっている状況を記録し、覚えておくことは、次の震災対策にきっと生かされるに違いない。
 とにかく今は冷静な対応によって、一刻も早く事態の改善がされることを望んでいる。


2011年03月13日