田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

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取り調べ可視化の「先輩」韓国を視察 検察検討会議
2011年3月7日21時22分 asahi.comより


 【ソウル=河原田慎一】取り調べの録音・録画(可視化)をいち早く本格導入した韓国の実情は、日本とどう違うのか。証拠改ざんなどの検察不祥事を受けて設置された「検察の在り方検討会議」の委員9人と座長の千葉景子元法相が韓国を訪れ、7日、李貴男(イ・キナム)法相と意見交換した。
 韓国は2007年に取り調べの可視化や弁護士の立ち会いを法制化。録画した映像は日本と同様、供述が任意に行われたことを立証するために使われているが、映像自体を事実調べの証拠として利用できるようにする法改正を目指しているという。委員からは「録画映像が調書より効果的と考えているのか」「録画はかなり時間がかかり、証拠調べとして非効率では」といった質問が相次いだ。李法相は録画映像が効果的だとした上で、検事が必要なところを選んで録画するために「ロスは少ない」と答えた。
 委員らは弁護士会にあたる「大韓弁護士協会」も視察。辛永茂(シン・ヨンム)会長が、韓国で可視化や弁護士の立ち会いが導入された背景について「調書中心の取り調べによって起きた拷問の防止や、検察の取り調べの証拠能力を確保するために採り入れた」と述べた。大検察庁(最高検)では、科学捜査の専門部署を見学。DNAデータベースの運用状況などについて説明を受けた。
 8日はソウル中央地検の取調室を見学し、可視化の実施状況を視察する予定。
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 議員の海外視察というと、何かと評判が悪い。過去2回、海外視察を経験した者として発言すれば、確かに議員の中には、大名旅行よろしく、豪勢に旅行したいと考える年配議員は確かにいる。
 しかし、当時、1年生、2年生議員だった私からすれば、とても勉強になった海外視察であった。ドイツベルリンに行ったときは、その町並みを見て、過密都市東京は大いに問題ありと確信した。1994年に起きたロサンゼルス地震と1995年の阪神淡路大震災に関連して、防災が大きな政治的テーマになったとき、ロスの防災センターを視察させていただいて、これも勉強になった。
 議員の海外視察は無駄だと、単純に断罪するのではなく、大いに世界の状況を見てくることは、私は重要だと思っている。


 今回、取り調べの可視化に向けて、可視化先進国である韓国に視察するとのことだが、実りある成果を期待して、しっかりと勉強してきて欲しい。今、議論されている、「一部可視化」をもって、「可視化」とは言わないというのが、専門家の通説である。「一部可視化」とは、警察・検察に都合が良い部分だけの可視化であって、むしろ可視化していない現状よりも、事態は悪くなると言う人もいる。
 よって、これからは「全面可視化」=「可視化」との認識に立って、しっかり勉強してきて欲しいものだ。


 あと可視化とは、何も逮捕された被疑者だけでなく、参考人も含めた任意による事情聴取も、そこには含まれなければならない。
 今、犯罪防止の美名の元に、町のありとあらゆる場所に、防犯カメラが設置されているが、今、本当に防犯が必要なのは、取調室の中であることは、間違い無いのだから。


2011年03月20日