田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

人間の体がそんなに都合良くできてるはずがない

公務員の被ばく上限引き上げ
3月17日 15時16分  NHKニュース


政府は、福島第一原子力発電所の周辺で自衛隊や警察が十分に冷却作業に当たる必要があるとして、今回の地震の対応に限り、公務員が許される被ばく量の上限を今の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げました。


福島第一原子力発電所の3号機や4号機では、このままの状態が続くと燃料が溶けて放射性物質が外部に漏れ出すおそれが指摘され、自衛隊のヘリコプターで水を投下するなど、冷却作業に当たっています。しかし、上空や周辺で多量の放射線が測定されており、公務員が許される被ばく量の限度を定めた人事院規則が今のままでは、自衛隊や警察による十分な作業時間が確保できないことから、政府は人事院規則を変更しました。それによりますと、これまで特にやむをえない場合は、一般の公務員の被ばく量の上限が100ミリシーベルトとされていましたが、今回の地震の対応に限って、250ミリシーベルトまで引き上げるとしています。福島第一原発の問題を巡っては16日、厚生労働省が冷却作業などを行う民間人作業員について、今回と同様に被ばく量の上限を250ミリシーベルトに引き上げています。人事院は今回の対応について「厚生労働省からは人体に影響が出ないぎりぎりの値だと聞いている」としています。
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http://www.t-ken.jp/diary/20100706/
 詳しくはこちらで書いたのだが、残業代25%アップという設定は、人を長時間労働させるための値である。もし人を長時間労働させないために残業代を設定するのであれば、その値は、100%アップでなければならない。
 残業代25%と残業代100%は、単に数字の違いだけではない。労働者を働かせるための数字か。それとも労働者を働かさせないための数字なのか。この様な根本的な哲学の違いが、そこには隠されている。


 今回の原発事故にあたって、
「公務員が許される被ばく量の上限を今の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げました」
 これはどういうことなのだろうか。これは働かせないための設定から、働かせるための設定に変えたということだ。比較的安全な労働から、より危険な労働に変わったと言うことだ。


 今まで、100ミリシーベルトの基準だったものが、今日から突然、「250ミリシーベルトまでは人体に影響がなくなりました」と言って信じるバカがどこにいるのか。
 政府は全く不誠実である。作業する人に対して「大丈夫だから行っておいで」と子ども騙しのように送り出すのか、「死んでしまうかも知れないが、頑張って作業をしてきて」と言って送り出すのか、どちらの方が誠実なのだろうか。


 こんなバカげた話は無い。政府が言う、安心・安全など、全くもって信用ならない。事故現場近くで作業する人もそう、屋内退避して放射能を避けて暮らしている人もそう。
 政府が、安心・安全だと言えば、本当に、人体に対しては全く影響が無いと言うほど、都合良く人間の体はできていない。


 本人に死を意識させないという政府の取り繕った思いやりが、下手な詐欺師による、言葉巧みなウソにしか聞こえてこない。
 事態を過小評価している政府と東電によって、日本人はドンドン殺されていく。


2011年03月22日