何度でも繰り返す、区議会での挫折の歴史(その1)
江戸川区議会の暗黒史を語る前に、まずはアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」にあって、暁美ほむら(あけみほむら)が、孤高の戦士として繰り返し挫折してきた歴史を、作品を思い出しながら、振り返ってみよう。
暁美ほむらは、鹿目まどか(かなめまどか)を助けることを誓う。鹿目まどかを死なせてしまった歴史を書き換えるため、過去に戻ることによって、鹿目まどかを救おうとする。
「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」
そう。暁美ほむらの願いとは、唯一の親友である鹿目まどかを守ること。自分自身が、人ならざる「魔法少女」になってでも叶えたい願い。それは鹿目まどかを守ること。
暁美ほむらは、鹿目まどかとの人生をやり直すために、魔法を使って、鹿目まどかと出会う前の過去へと飛ぶ。そして、同じような人生を繰り返し、失敗する。
二度目に過去へと戻ったとき、暁美ほむらは、自分たち魔法少女が、キュゥべえ(以下、QB)に騙されて“魔法少女にさせられた”という事実を知る。もちろん、少女本人が決断しない限り、魔法少女にはなれないのだが、言葉巧みに勧誘してくるQBに騙されたと暁美ほむらが感じたとしても、それは無理はなかった。ただし、地球外生物のQB自身には、自分が地球人を騙しているという感覚さえない。
仲間の魔法少女に、QBによって自分たちが騙されているという事実を告げる。しかし、あまりにも突拍子もない告白を、仲間は誰も信じてくれない。
「あのさあ、キュゥべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの?」
美樹さやかは、露骨に暁美ほむらの提案を疑う。
「まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?」
「はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か」
暁美ほむら自身が、事実を告げたことで、仲間割れが起こりそうになる。
プライベートな問題を抱え、自暴自棄になって戦い続けた美樹さやかは、結局魔女となり、本来仲間だった魔法少女たちと対決する。
魔女となった美樹さやかを倒した後、全員が事実を知る。魔法少女とは、将来、魔女になる運命だと。
事実を知ってしまった巴マミは、冷静な思考ができなくなり、まずは魔法によって暁美ほむらの身動きを止める。それとほぼ同時に佐倉杏子を撃ち殺す。
「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!」
「あなたも、私も…!」
巴マミは、魔法少女全員の無理心中を計ろうとして、暁美ほむらに標的を定める。間一髪、鹿目まどかが放った矢が、巴マミのソウルジェム(宝石の形状をした、人としての魂そのもの。ソウルジェムが壊れると、その魔法少女は死ぬが、ソウルジェムさえ壊れなければ、魔法少女はどんなに肉体が傷ついても再生されて死なない)を貫き、巴マミは瞬殺された。
暁美ほむらにとっては、事実を語っても信じてもらえず、逆に彼女たちが事実を悟ったときには、絶望故に仲間内での殺しあいが起きてしまう。
そして、最後には決まって、「ワルプルギスの夜」という強大な魔女によって、魔法少女全員が倒されてしまう。
「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!」
そう言って、暁美ほむらは、再び過去へと戻っていく。そして、暁美ほむらは、心の中で自分に誓う。
「誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は…」
このシーンが放送された第10話のタイトルは「もう誰にも頼らない」
暁美ほむらは誓う。
「もう、まどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける。そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で!」
過去に戻り、再び繰り返した戦いではあったが、結局、暁美ほむらだけでは、ワルプルギスの夜を倒せなかった。戦況不利な絶望的状況下にあって、鹿目まどかは魔法少女になった。魔法少女となった鹿目まどかは、最強となり、一撃でワルプルギスの夜を倒してしまった。
しかし、これまで最強だったワルプルギスの夜を倒してしまった鹿目まどかは、今度は自分自身が、最強最悪の魔女になるしかなかった。
ワルプルギスの夜を倒せたとしても、まどか自身が魔女になってしまったのでは、まどかを救ったことにはならない。
QBは、暁美ほむらに言った。
「あ……戦わないのかい?」
暁美ほむらは答えた。
「いいえ。私の戦場はここじゃない」
そして、暁美ほむらは、また人生をやり直すために過去へと戻っていくのだった。
(繰り返す。私は何度でも繰り返す)
(同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。あなたを、絶望の運命から救い出す道を)
「あぁっ!?」
(まどか…たった一人の、私の友達…)
「あっ…」
(あなたの…あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても、構わない)
2011年05月01日