田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

東北地方にある全ての有料道路は無料化へ。

東北道以外でも無料化検討 枝野官房長官
2011年5月5日19時16分 asahi.comより


 枝野幸男官房長官は5日、東日本大震災の被災地支援策として検討している高速無料化を取り上げて「出来るなら東北の東半分、あるいは東北を横断する部分を効果的につながるようにしたい」と語った。現在政権として検討を表明している東北自動車道以外でも、無料化を検討する考えを示したものだ。
 枝野氏はこの日、宮城県内の被災地を視察し、同県名取市などで記者団の質問に答えた。津波被害によるがれき処理について、枝野氏は「マイナスからゼロに戻すための部分は、国がやらないと復興のスタートラインに立てない」と述べ、地方負担を減らす考えを強調。また、住宅地の復旧についても「地域全体として安全性を確保しなければならない。支援できるスキームを作れないか検討したい」と語った。
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 東北には東北自動車道だけではなく、細かい高速道路も存在している。
 私が調べただけでも、常磐自動車道、常磐自動車道、仙台東部道路、仙台南部道路、仙台北部道路、三陸自動車道、秋田自動車道、湯沢横手道路、釜石自動車道、八戸自動車道、青森自動車道、日本海東北自動車道、琴丘能代道路などがある。
 これら全ての道路が無料となれば、これだけでも東北の人たちにとって、またはこれから東北へ行こうと考えている人たちにとっては朗報となろう。


 道路は国作りの基本である。それは間違っていない。しかし、作ることを自己目的化し、なおかつその道路を利権のための温床としてきた歴代官僚たちの所業は断罪されなければならない。また有料道路制によって、永遠とドライバーから料金徴収という名の“税金”をとり続ける錬金術を考え出した者も断罪されるべきだ。
 道路は等しく、国民の物であり、官僚たちが天下りして、利権をむさぼるためにあるのではない。建設費を償還したら、速やかに無料化する。これこそが、高速道路行政の基本だったはずである。その基本を忘れてはならない。


 多くの人たちは忘れてしまったかも知れないが、高速道路の無料化論が騒がれる前は、こんなにデフレ社会なのに、なぜ高速道路の料金だけは値上がりし続けるのかということが多くの人たちの不満だった。
 作ること自体が目的化した高速道路は、その道路を作って、需要があろうが無かろうが、作り続けて、料金を取り続けることが目的だったのだ。だから、永遠と無料化しなかった。
 料金徴収によって、建設費の回収ができないとなれば、無理な道路を作り続けていく理由は無くなる。高速道路の無料化によって、無駄な道路建設に対してストップをかけることは十分できる。


 高速道路の無料化に反対だと言う人がいるが、無料化にしても、有料化を続けても、高速道路を作ってしまった建設費を返さなければならないという借金は残っている。この借金を、通行料で返していくのか、それとも自動車の所有者や運転手が払った税金で返していくのか、その「払方論」の違いであって、何も借金が無くなったわけではない。
 自動車は、それを持っているだけで多額の税金を支払っている。自動車税、ガソリン税、重量税などだ。それらの税金を単純に一般財源化するのではなく、自動車から取った税金なのだから、せめて高速道路の運営費に多額の費用を割くことが、受益者負担の原則からしても、適当とは言えないだろうか。


 我々、車を所有する者、運転する者は、多くの税金を支払っている。高速道路の無料化をばらまき政策だと批判するのは、はなはだ見当違いな批判だと言わざるを得ない。


 東北地方に存在する全ての有料道路を無料化にする。私は大歓迎する。


2011年05月06日