田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

やはり繰り返された少数者弾圧の江戸川区議会暗黒史

「交渉会派の人数は4人にします」
 高木ひでたか座長(=自民党幹事長)の一方的な宣言により、拡大幹事長は終了した。


 5月10日(火)に行われた拡大幹事長会までの流れは以下の通りである。


 区議会議員選挙が終わって、仲間の議員たちが集まって、それぞれに会派届けを出す。これによって、自民党、公明党、民主党、共産党、みんなの党などの主要政党に所属する議員たちが会派を成立させた。
 それとは別に、一人で会派を作り、届け出を出す議員もいた。
 一人の会、無所属クラブ、志士の会。
 今期は結局、3つの一人会派が存在して、江戸川区議会はスタートした。


 さて、これまでの江戸川区議会の歴史は、少数者に発言する機会を保証しない反民主主義の歴史であった。だからこそ、少しでも少数者に発言の機会を保証すべく、一人会派の私などは頑張ってきたわけだが、頑迷な江戸川区議会の自民党と公明党は、一向に少数者の意見を議会で聞こうとはしなかった。


 交渉会派であるか無いかは、江戸川区議会では以下のような意味を持つ。


 交渉会派は、幹事長会に出席できる。
 交渉会派は、議運理事会(議会運営委員会に参加する各会派代表が集まった小委員会)に出席できる。
 本会議における一般質問の基礎時間20分という特別時間が与えられる。(よって、交渉会派ではない会派の議員たちは、本会議で充分に質問時間が与えられない)
 この様な差別的待遇があるので、交渉会派に所属するのか、非交渉会派に所属するのか、これからの議員活動に大きな差が出るのだ。


 江戸川区議会は長らく4人を交渉会派の人数としてきた。しかし、それでは非交渉会派にとっては不利だと言うことで、今回の議会では、是非その人数を低くして欲しいと拡大幹事長会で、私は論陣を張っていたわけである。


「交渉会派の人数は、3名以下に」


 5月10日(火)10時に始まった会議は、以下のような時間帯で推移した。


開会  10:00
休憩① 12:06
再開① 14:00
休憩② 15:20
再開② 15:35
休憩③ 16:38
再開③ 16:55
休憩④ 18:14
再開④ 18:32
閉会  18:46


 18時を過ぎた頃から、参加者には疲労感が漂っていた。誰というわけでもなく、この会議を延長したらどうかという話になった。
 もし、このままこの会議を終わらせたとしたら、これ以降の会議は、幹事長会への引き継ぎ事項となり、交渉会派ではない幹事長は、この重要な会議には出席できなくなる。私には危機感があった。
 
「この場で、交渉会派の人数を決めることが望ましいが、もし交渉会派の人数が決まらなければ、このメンバーで、つまり拡大幹事長会で、このまま会議が継続することを前提に、長い休憩という意味で、明日(つまり5月11日)に会議を行うことを私は認める」


 私の主張は明確だった。


 これまで、「交渉会派は4名」という会派の意向を頑なに伝えてきた、川瀬やすのり公明党幹事長も、「ここは会議を中断して、明日また再開」との意向を示してきた。
 自民党と公明党は、頑として、「交渉会派は4名」と主張を全く譲る気はない。またそれ以外の、民主党、共産党、みんなの党、他の一人会派も交渉会派を3名以下にとの主張を譲る気はない。そこに妥協点はなかった。時には5分以上も沈黙が続く場面もあったが、結局、休憩、明日再開という形で、話がまとまりつつあったときである。


 冒頭のような、高木ひでたか座長による一方的な宣言により、拡大幹事長会は終了したのだ。
 よく国会での乱闘シーンにある、強行採決のような多数決による決定でさえもない、座長による一方的な宣言による決定と会議の終了。


「座長の主張は認められない。その決定は、認められない」


 私は何度も何度も大声をあげて主張した。こんな会議の運営など、決して認められない。


「川瀬さん、川瀬さんが、折角、会議を中断して、明日、このまま会議を行おうという提案をしたのに、それが無視されたのですよ。それでも良いのですか」
 私は、隣に座っていた川瀬やすのり公明党幹事長に対して、話しかけた。
「座長の決定では仕方が無い」


「私は認めない。私は認めない」
 私が大声が会議室の中に響き渡っていた。


 何度もこの場で確認したように、この会議は多数決で決まるような会議ではない。だからこそ、話し合いをということで継続してきた会議なのである。それを多数決でさえない、座長による一方的な宣言によって終結させてしまった高木ひでたか自民党幹事長の罪は重い。
 こんな会議の運営など、私は見たこともなければ、聞いたこともない。


 民主主義が何たるかという以前の問題ではないか。


 私は交渉会派が4名になったという決定を認めない。
 私は、座長が一方的に自分の意志を宣言をして、決定事項とするという会議運営を認めない。
 そして、私は、少数者を弾圧し続ける江戸川区議会を認めない。


 私はあらがう。どこまでも、どこまでも。私の戦場は、もうここには無いかも知れない。4年後の拡大幹事長会まで、私の主戦場はないかもしれない。もちろん、4年後、私が議員である保証は何も無いのだが。


http://www.t-ken.jp/diary/20110502/


「繰り返す。私は何度でも繰り返す」
「同じような時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。江戸川区議会の少数会派を、絶望の運命から救い出す道を」


2011年05月11日