議会改革にかける情熱と戦意は長く続かなかった。
5月10日(火)に行われた幹事長会の最後の場面である。
「交渉会派の人数は4人にします」
高木ひでたか座長(=自民党幹事長)の一方的な宣言により、拡大幹事長は終了した。
5月11日(水)15:45から、本来ならば、昨日までに行うべき拡大幹事長会の申し合わせ事項で、残された項目について議論が行われた。
高木座長「これから拡大幹事長会を始めます」
田中けん「座長」
高木座長「はい。田中けん幹事長」
田中けん「私は、昨日の拡大幹事長会の最終決定を認めません。おかしいじゃないですか、座長が一方的に宣言して終わってしまう会議なんて、おかしいでしょ」
高木座長「それは昨日で終わった議論です。会議を進めます」
田中けん「それはおかしい。おかしいじゃないですか。おかしいと思うでしょ。どうですか。ここにいる皆さん、すべての幹事長に聞いてみてください。そう思うでしょう」
私はこの拡大幹事長会に出席している全ての幹事長に向けて、声を大きくして、昨日の会議の決定のあり方がおかしいと訴えた。
しかし、誰一人として、その場で何かを発言し、私に同調する幹事長はいなかった。
高木座長「それでは、拡大幹事長会を始めます」
昨晩の熱気と興奮は、全ての幹事長に伝わっていなかった。私自身もそうだったが、昨晩の会議はとても疲れる会議だった。もし、私がこの議題を続け、更に同調者が多数出て、再び交渉会派の人数を議題として議論するとなれば、昨日と同じように、また長く沈黙する時間を過ごすことも予想された。昨晩がそうであるように、場合によっては、私は今日も、事前に徹夜する覚悟でいた。
議員とは、体力勝負の職業である。
しかし、私だけでなく、全ての幹事長も生身の人間である。再び昨日のような会議運営となれば、ウンザリするのもわからないではない。
一人一人の幹事長に話をすれば、きっと私の主張に同調してくれるような話であっても、あの会議の場で、私に同調して、田中けんを勢いづかせてしまえば、おのずと会議時間は延々と続くのだ。生理的にそのような会議を拒否したとしても、それは無理もない事情かもしれない。
私だけが、会議の冒頭で叫んだピエロを演じただけだったのかもしれない。
大勢は決まった。拡大幹事長会は粛々と進行し、16:43静かに閉会した。
(なお、10日から11日にかけて行われた拡大幹事長会では、内容豊富な話題がたくさんありました。日記の形式を取りながら、順々に記憶をたどって区民の皆様にお伝えします)
2011年05月12日