決算特別委員会初日(一般会計歳入他、特別会計歳入・歳出)
10月3日(月)から、決算特別委員会(以下、決特)が始まった。
決算特別委員会とは、議員20名で構成される委員によって、江戸川区の決算について集中審議を行う委員会である。
私は、長らく一人会派であったことから、決算特別委員会も予算特別委員会(以下、予特)にも出席できなかった。現職議員でありながら、10年間もこのような集中審議に参加できなかった議員とは、23区中、私ただ一人であろう。
そのぐらい、江戸川区議会は、一人の議員を差別的に扱ってきたわけで、それについてはことあるごとに私も発言を続けてきた。
そのかいもあってか、今期から15名だった委員の数が、20名、つまり全議員の約半数にまで拡大した。
全議員が、予特、決特のどちらかには必ず出席できるようにとのことで、江戸川区議会が、少しは“まともな議会”に変わったとして評価したい。
さて、本日は決特の初日である。一人会派の持ち時間は5分。
簡単ではあるが、私が本日質問した骨子について説明する。
特別区税について、自民党から、徴収率を上げる努力をしなさいという質問が出た。質問過程で、自民党が問題視したのは、担税能力があるのに、納税しない人であり、そのような区民からは、しっかりと納税してもらうようにという質問だった。
私はそれに関連して、「悪質な滞納者」という言葉が質問や執行部の端々に出たので、「悪質な滞納者」とはどのような人を指して言うのかと質問した。
執行部からの答弁は、音信不通の人、何年にもわたって滞納している人を指しているというのだ。ただし、しっかりとした定義はないとのこと。
しっかりと定義づけられていない、印象のみで話している「悪質な滞納者」では、議論が先に進まないので、私は更に、以下のように質問した。
「それでは、過去にどのような滞納者を『悪質』だと認定して、対応したのか、過去の事例から、『悪質な滞納者』の定義付けをして欲しい」と質問した。過去の事例を調べなければ答えが出てこないので、回答は、翌日以降に持ち越されることになった。
また、他会派からも質問であったが、クレジットカードや電子マネーのようなキャッシュレスでの納税ができるように、注文した。
その一方で、過度な催告、つまり納税してくださいというお願いは、滞納者を、自殺や犯罪に走らせることにもなりかねないので、追い詰めない対応が必要だとも、質問の中に付け加えた。
クレジットカード納付については、クレジットカードによって納税したが、結局支払えなくなって、クレジットカード会社から催促を受けたりなど、減免措置などが機能せず、納税の方法としては、危ういのではないかとの、一委員からの質問があった。
これについては、その場で、私は質問をしなかったが、クレジットカードを発行した会社と、クレジットカードを使った区民による民々の問題であり、納税が済んでいるならば、それ以上、区が関わることは必要無しとの見解を持った。事実、この様なケースは、普通に物品を購入したときにも起こりうることでる。その場合は、クレジットカードを発行した会社が、責任を取ればいいのだ。責任を取るとは、クレジットカードの使用を停止したり、次回からはカードを発行しないということだ。よって、結局は、区民が納税額分の金銭を支払えなかったという問題に、これ以上、区は関わる必要は無いし、委員の心配は、杞憂との見解を、私はもった。
特別たばこ税についても質問した。江戸川区の平成22年度における特別区たばこ税は、41億8,832万円である。過去10年の推移を見ても、40億円強で、その額は推移している。
質問としては、まず社会全体として、喫煙率が下がっているにも関わらず、たばこ税が下がっていないことをどう評価するか。
今後、禁煙運動が顕著となり、この40億円が収入として入ってこなくなることも予想される。それについて区長はどう考えるかというものだった。
前者については、税額が上がっているので、喫煙者が減っても税収は減らないとの回答だった。後者については、入ってくる税金は有効に使うだけの話であって、入ってこなくなれば入ってこなくなるように対応するだけの話であって、今後、江戸川区は禁煙を推進していくという区長の力強い答弁を得た。
科目は変わって、使用料、手数料等の話題となった。このときも、私は、区税と同様に、各種施設の使用料や証明書発行時の手数料などについても、クレジットカードや電子マネー等で支払いができるように検討したらどうかと質問した。
今後、全体的な推移を見守りながら検討するとのことだった。
もう一つ、国民健康保険の歳出について、たばこ税による収入と、国民健康保険による支出の関係について、江戸川区はどう考えるのか質した。厳密な関係はよくわからないと言う答弁だったが、喫煙者が減って、病院へ行く人が減れば、国民健康保険の給付額も減るだろうという一般的な見通しを、執行部は語った。
だいだいこのぐらい質問して、私の持ち時間である5分は終了した。
お疲れ様でした。
2011年10月03日